もはや自民党(岸田政権)にはつける薬もない
A 国会は相変わらず茶番づくしですねえ。衆議院で2月29、3月1日と開かれた政治倫理審査会で「裏金」問題を追及された自民党旧阿部派の歴代事務総長4人、塩谷立座長、松野博一前官房長官、西村康稔前経済産業相、高木毅前国対委員長はいずれも「歴代派閥会長と事務局長の間で長年、慣行的に扱ってきたことで、「自分は知らなかった」、「私は関わっていない」などと答弁しました。
多い議員では3000万円以上の裏金を受け取っていた長年の慣行へのかかわりを否定したのだが、これらの収入に税金を徴収されないのはおかしくないのか、といった事の是非に関する感覚はまったくない。一般国民とはまるでかけ離れている〝特権〟意識に、自民党政治の腐敗ぶりが表れています。14日の参院政倫審には世耕弘成(元参院幹事長)、西田昌司、橋本聖子の3議員が出席しましたが、世耕議員の「知らぬ、存ぜぬ」答弁には開いた口がふさがりませんね。
それにしても岸田首相はひどい。政倫審には〝率先〟して出席しましたが、従来通り「全力をもって政治改革につとめる」と空疎な原則を繰り返すばかりで、自民党総裁としての責任感はまるでありません。指導力もない。こういう無責任な集団が国の政治を動かしているわけですね。
しかもその間、2日には衆院本会議で2024年度予算案が自民、公明両党などの賛成多数で可決、参院での審議に関わらず自然成立することになりました。その際、抵抗姿勢を示すために立憲民主党から小野寺五典予算委員長解任決議案が提出され、本会議で型通りに否決されています。これに牛歩や棄権などで抵抗したれいわ新選組の大石あき子、櫛渕万里両議員が「演壇で不規則発言をした」ことで、議運委理事会の与野党総意の「国会の品位をおとしめた」という理由で厳重注意処分を受けました。「国会の品位を汚す」という表現が天に唾する行為であることすら感じられない瀕死の状態に国会はあるということでしょう。
薩摩藩の二歳教育で真っ先にたたみ込まれるのは「廉恥」だったそうですが、まったく恥を知れ、と言いたいですね。自民党議員たちはこの言葉をもしかしたらマジで知らないのかも。
・「総理、いつやめるんですか」
B 5日の参院予算委員会でれいわの山本太郎代表が「総理、いつやめるんですか」と切り出して、「金と政治の問題に関しては国会で法改正しなくてはならないと考えています」と原則論を述べた岸田首相に対して、「それって面の皮が厚いと言いませんかね。自民党の4分の1の議員は裏金ネコババの泥棒なんですよ。泥棒行為を是正する法律を泥棒といっしょに作るっておかしくないですか。もっと言えば、泥棒が作った予算案を普通に審議している現在もおかしいし、泥棒が作った数々の法案をこれからこの通常国会で成立させようということ自体、あり得ない話ですよ。これに対して粛々と泥棒予算を審議し、最後だけちょびっとだけ闘うふりをして、結局、年度内成立に力を尽くした野党第一党もグルだと言えます。国民の真意を問う必要があります。総理、解散しないんですか」と腹立ちまみれに畳みかけていましたが、これこそ多くの国民の声でしょう。
A 馬鹿につける薬は無い。ぐっと下世話な話になりますが、岩手県選出の広瀬めぐみ参院議員が不倫現場を週刊誌に暴かれ、その事実を認めました。彼女は以前、パリ〝研修〟旅行で話題になった「エッフェル姉さん」の一員です。
また8日には、近畿の自民党若手議員らが参加した昨年11月の「青年局近畿ブロック会議」後の懇親会で、下着と見まがうような露出度の高い衣装をまとった複数の女性ダンサーを招いてはしゃいでいたことが産経新聞によって報じられました。自民党和歌山県連の主催で、会合に出席していた党本部青年局の藤原崇局長と中曽根康隆局長代は辞任、企画者の和歌山県議は離党しました。
こういう話は、取り上げる方もうんざりですね。ことさら暴き立てたくない気持ちもあるけれど、産経新聞によれば、会合費用は党本部や県連が支出したと言い、公費が含まれている可能性がある。ここが問題ですね。
B 芸人の松本人志の性加害問題がまだ尾を引いていますが、彼は税金を使って〝遊んだ〟わけではないですね。公費を使うことや税金を払わないことに対してまるで無神経なところが末期的たる所以です。3月13日の東京新聞に「不祥事や問題が発覚したた岸田政権の政務三役や自民党議員」のリストが上がっていますが、まさに惨憺たるものです。
A 自民党のタガが完全に外れていますね。戦後70年、事態はここまで崩壊した。
B 最近、知人に勧められて平山周吉『昭和史百冊』(草思社、2023)を読みました。昭和史に関する文献ガイドと著者が書いた書評を集めたものですが、掲載されている本は400冊に上るという労作です。
無謀な戦争に突き進んだ日本の政治に対する検証や反省がこれだけ膨大に積み重ねられているのに、その悪弊がそのまま戦後の現代政治に反映されている。
こういう文章も紹介されています。「なぜなら、決断すべきときに必要な決断が下されず、それによって戦争終結が遅れ、それによって膨大な命が失われたからだ。終戦工作は完全な失敗だったのだ。/八月の三度の「聖断」を待つまでもなく、当時の日本に戦争を続ける合理的理由など何もなかった。国土は度重なる空襲で焼け野原、国力は疲弊、兵士も国民も飢え、一撃を与える戦力すらろくに残っていなかった」(吉見直人『終戦史――なぜ決断できなかったのか』から)。
2024年度予算には、開催への懸念が日に日に高まっている大阪万博関連費用も含まれていますが、これだけ問題が多く、開催しても客が集まるかどうかもあやふやなオワコン(すでに終わったコンセプト)プロジェクトに今も税金が注ぎ込まれ、開催準備作業が遅れがちな能登地震の復興作業を尻目に続けられているわけです。太平洋戦争の時と同じように、関係者はだれも止めようとしない。戦争と言えば、戦後日本が禁じてきた武器輸出に関する歯止めも最近、どんどん外されつつあります。
A まっとうな生き方に対する強靭さ、しなやかさが完全に失われた。
・「救民内閣」は5回の選挙を経て実現
B だからこその「救民内閣」だとも言えるでしょう。泉房穂元明石市長のこの構想については<岸田政権崩壊で加速する政局の「液状化」㊹>でも紹介しましたが、かなりの反響を呼んでいると言い、その後も改訂作業が続けられているようです。直近の「泉チャンネル」では、以下のように言っています。
救民内閣構想の柱は2つである。
①政治の目的は結果責任。結果というのは当選とか政権交代ではなく、あくまでも国民の生活、国民の笑顔、国民の安心、そこまで届けきることが大切。そこに目標を設定すべきである。
②希望を持てば実現できる。遠い遠い先ではない。場合によっては一瞬でそういう状況を作ることができる。諦めから希望へ。
道筋についてはたたき台を出し始めたところだが、私が最初に言った道以外でも可能ならばそれでもいいと考えている。基本は「国民から遠いのか」と「国民に近いのか」。今の政治は国民というよりも一部の有力者とか永田町を見た政治と言わざるをえない。
具体的なシナリオは「7つのステップ」である。
①世論喚起
②大同団結
③候補者調整 小選挙区で一騎打ちに持ち込むことが大事。
④政権交代 これはゴールではなく、中間目標でありスタートである。
⑤方針転換 政策方針を変えないことには国民は救われない。具体的には食料品などの生活必需品は消費税をゼロにする。子育てにかかる医療費、保育料、給食費などの無償化、教育、授業料の無償化など。
⑥国会での可決 465の衆議院定数のうち232議席を占められれば総理大臣の指名まではたどり着けるが、全議員が政策転換に合意するかどうかはわからない。さらに解散総選挙を打つべきで、大きな方針転換に賛同しない議員は候補者を差し替え、政策転換に賛成する233人を揃えてもう1回選挙をする。法制定も含めてしっかりと大転換を図るには参院でも過半数を取る必要があり、そのためには当面、2025年、2028年の2回の参院選に勝つ必要がある。
⑦令和の大改革 衆院3回、参院2回の選挙に勝てば、令和の大改革が実現する。近ければ2028年には日本の夜明けが来ると期待している。
泉氏は現在60歳。令和の大改革に邁進するつもりのようで、少しレンジの長い話です。古代中国、周の周公は横暴を重ねる殷の紂王を滅ぼすために、生まれたばかりの女性を紂王好みに育てることから始めたという故事があります。その娘こそ名高い妲己(だっき)だけれど、そこまでの長期戦略でなくても、1回の選挙で政権交代が行われ、それで万歳というほど、ことが簡単でないのは確かでしょう。ここまで壊れた政治を立て直すにはそれだけの戦略が必要でもあり、国民の側もそれなりの覚悟が必要です。
われわれとしては次期衆院選でれいわの20議席確保に賭けているわけだけれど、「救民内閣」構想のような大きな流れにも目配りをしていかなくてはいけないですね。
泉構想に期待をかける知人が、れいわが一部の若者に嫌われる理由として「押しつけがましい」ことを指摘していたけれど、なるほど、山本太郎は我々にとってはまさに若手のホープだけれど、若い人にとっては、うるさいおやじになっている面はあるかも。ここは大いに自戒すべきですね。
・着実に広がるれいわの支持率
A 以前 (「号外」)、センキョという会社が実施している去年12月の世論調査で、れいわ新選組の政党支持率が11.9%と高く、自民党18.6%、日本維新の会14.1%にくらべて3位になったというデータを紹介しました。ところが今年2月の調査では、なんと、れいわが12.9%で、これは自民の16.3%に次ぐ2位、野党第1位です。日本維新の会(12.2%)、立憲民主党(6.4%)を抜きまし
た。さらに「次回総選挙の比例代表でどの政党に投票したいか」では、1位の日本維新の会(15.2%)に次ぎ、れいわ(14.8%)が2位になりました。これは自民党の14.1%をも上回りました。
B このセンキョという新しい会社の世論調査については、以前に「マスメディア好みというか、そちらに引き寄せられる層と、そうでない、どちらかと言うと、より平均的な層にかなりの意見の相違があるのではないか」、「センキョ層の人びとがそのまま投票行動に向かうかどうかは留保が必要で、投票しない確率が高そうだが、国民全体の意識としてはこちらがより正確なのではないか」と言ったコメントをしました。
A 以前はセンキョのウエブに行けば、この調査結果が見られたのだけれど、今はどういう理由なのか、何らかの手続きをしないと見られなくなっています。だから今回の表は伊達一詔さんの動画からの孫引きです。
調査自体は定期的に行っているわけだから、そこでれいわの支持が高まりつつある傾向はかなりはっきりしていると思いますね。このところ万博問題なのでミソをつけている日本維新の会の人気が根強いのは、自民党に愛想をつかした人びとがかなりの部分、維新に流れているのかも。
B 新聞社系の世論調査でも、岸田政権の支持率は低下する一方ですし、自民党の支持率も低減傾向にあります。それでもなぜこんなに高いのかと思いますが、れいわの支持率は、わずかではあるが着実に伸びており、支持層の広がりを感じますね。
A れいわが支持を伸ばしているのはご同慶の至りですね。ところで、れいわ愛知勝手連の方が作曲されたという「れいわ音頭」をお聞きください。若い人にも聞いてもらいたいですね。


B 自民党の「裏金アンケート」結果を見ましたか。東京新聞(2.14付)に「アンケートで不記載が確認された自民党議員」とその訂正額が載っていますが、明らかにされただけでも2018年から2022年の間で85人計5.8億円の不記載があった。何に使ったかわからないこれだけの金が、裏金として政治資金収支報告書に記載されていなかった。今回それを修正したからと言って、それで話がおしまいというのもおかしい。

B れいわ新選組の大石あき子衆院議員が2021年12月に配信された「日刊ゲンダイ」のインタビューで、元大阪府知事の橋下徹氏に対して、「気に入らない記者は袋だたき」にし「飴と鞭でマスコミを服従させた」などと批判したことに対し、橋下氏が大石さんと「日刊ゲンダイ」を名誉棄損だとして慰謝料300万円の損害賠償を求めた訴訟で、大阪地裁(小川嘉基裁判長)は1月31日、「発言の重要な部分は真実で、論評の範囲を逸脱していない」と、橋下氏側の請求を棄却しました。大石あき子の完全勝利と言っていいようです。
B ここで<お詫びと訂正>です。<折々メール閑話>㉕「訪れた春を愛でつつ、つれづれ閑話」(『みんなで実現 れいわの希望』所収、アマゾンで販売中)で書いた半藤一利の「40年史観」が本書に図示されていて、それによると、1945年から51年までの占領期間が「空白の6年」とされています。したがって本コラムでは1985、および2025年が40年の節目だとしていますが、実際は、1992、2032年になるようです。訂正して、その表を掲示しておきます。
1月24日に開かれた参院予算委員会で山本太郎代表が岸田政権下で起こった自然災害11件を上げて、それらの被害者が現在苦しい状況に置かれたままであることを具体的に説明、口先で「政府全体として災害対策に万全を期す」と言うだけで、実際は自治体に丸投げしている国の姿勢を厳しく追及しました。
A れいわの山本太郎代表は5日に能登に入り、連日、ツイッターで被害状況や必要な対策について発信し続けています。「始発でレンタカーに空きがある駅まで移動し、能登町に到着したのは午後6時。役場の駐車場には全国から集まったNPOが片付けと翌日の準備に忙しい」とレポートを始めています。彼は昨年暮には渋谷でホームレスのための炊き出しにも参加していました。
A 正月2日には羽田空港で日航機が被災地への救援物資を運ぶ途中の海上保安機と衝突するという傷ましい事故もありました(写真はJNNの中継画面)。

A その政党支持率だけれど、センキョという会社が今年8月から毎月、全国386万人余りの市民が参加するプラットフォーム「タウンマッチ」を組織して、内閣や政党の支持率などを調査していますが、なんと、この12月の政党支持率を見ると、れいわが11.9%。自民党18.6%、日本維新の会14.1%にくらべて3位ですよ。立憲民主党などわずか4.9%です。
センキョという会社は「民主主義をもっとスマートに」をキャッチフレーズに2019年に発足した若い会社で、ウエブの説明によると、「市民の声がより容易に社会に反映されるようになる『ワクワク』を実現する。社会と国民がなめらかにつながる社会の実現をめざしていきます」とあり、まっとうな会社のようですね。今回の調査は386万人の母集団の中からランダムに抽出した2041人からの回答で、その年齢別構成は右の通りです。年齢的偏りはないですね。この調査で岸田内閣支持率はわずか9.3%です。
A 山本代表はたしか、支持率には一喜一憂しないと言っていたと思いますが、これはすごい結果ですね。マスメディアが依然としてれいわ黙殺に近い状況の中で、これだけの支持が集まっている。増税ストップデモやおしゃべり会が各地で大盛況の影響も大いにあるのでは?
ところで、元の号外ニュースに戻ると、普通なら野党第一党の党首が上位に来てもおかしくないのに、立憲民主党の泉健太が枝野幸男、小沢一郎、共産党の志位和夫より下の14位というのも興味深い。前川喜平さんがツイッターで「泉健太氏を総理大臣にしたいと思えない悲しさ」とつぶやいていたけれど、かなりの層がそう思っている反映じゃないですか。
我が国有数の経済学者、宇沢弘文はかつて「社会的共通資本」という考えで、自然と人間の関係を射程に入れた経済学の構築に挑みました。彼の説明によれば、社会的共通資本には自然環境、社会的インフラストラクチャー、制度資本の3つがあり、大気、水、森林、海洋、土壌、道路、交通機関、上下水道、電力・ガス、さらには教育、医療、金融、司法、行政など、みんな社会的共通資本です。そして「社会的共通資本は、一人一人の人間的尊厳を守り、魂の自立を支え、市民の基本的権利を最大限に維持するために、不可欠な役割を果たすもの」(『社会的共通資本』、岩波新書)とされていました。この社会共通資本も含めてどんどん「商品化」し、企業が儲ける経済が新自由主義で、このタガのはずれ具合が現代政治に反映しているのは明らかだと思います。
A まだ30代。アメリカの大学や台湾大学大学院を経て外務省に入り、ロシアに長く勤務していたようです。自らの官僚生活を通じて自民党政治に強い疑問を感じ、「自民党を支えるのではなく、自民党政治を変えるために政治家になろう」と決意したと言います。
A 大阪でやはた(八幡)愛、福岡では奥田ふみよ(芙美代)が立つことも決まっています。ご両人は2022年参院選にも立候補、そのときに<折々メール閑話>でも紹介しています。
A 奥田ふみよ(福岡3区、兼比例九州ブロック)は糸島氏在住、ピアノ教師で3人の子の母。学校のカルト校則への批判を強めて、いろんな学校に出かけています。演説もだんだん堂に入るというか、たくましくなってきました。
本コラムでもときどき引用するトラジロ君がこの
A 当時本人がユーチューブで、「街頭でよく『残念だったねえ』と慰められるんですよ。『いや、私、当選したんですよ』」と言っていたのがつい最近のようですが、その後の「切り込み隊長」としての活動は目覚ましいですね。
たあと大阪府に就職、あの橋下徹が大阪府知事になって職員にハッパをかけた朝会だかで、橋下徹に噛みついて名を上げたようです。議員になってからも一貫して維新(日本維新の会)批判や、大阪府・大阪市が推進するIR(カジノ)や大阪万博批判を繰り広げてきました。大阪万博がいかに時代遅れの金食いイベントであるか、今ようやく明らかになりつつあります。
B 全文を書き起こして、
この名演説はぜひご覧いただきたいと思います。そこにこんなくだりがあります。
A 岸田首相に関しては、最近になって彼が自民党本部で統一教会幹部と同席していたことが明らかになりました。朝日新聞がスクープしたもので、彼が党政調会長だった2019年10月に統一教会の友好団体「宇宙平和連合ジャパン」トップ、梶原正義氏、ニート・ギングリッチ元米下院議長(共和党)、、米教団元会長とされるマイケル・ジェンキンス氏と4人で撮った写真も公開されました(写真は東京新聞12月9日付、共同)。本来は安倍元首相と面会する予定だったのだが、日程の都合で岸田氏が出席したらしい。
B 「不時着」というのは諸般の事情でやむなく予定地以外に着陸することで、乗員はまず無事の場合が多いでしょうね。墜落(crash)を「不時着水」と言い換える日本政府に、オスプレイの飛行停止を求める主体的な外交を求めるのは無理。その後、米軍はオスプレイ飛行を全世界で停止すると発表しています。また12月9日の沖縄タイムスウエブ版によると、米国防省はオスプレイの生産を2026年で中止するとのことです(オスプレイの写真は同ウエブから、米軍横田基地)。
それはともかく、この政局液状化の中で前明石市長の泉房穂氏が「救民内閣」のスローガンを掲げたのは興味深いですね。東京新聞11月26日のインタビューで、「国民負担増から国民を救う政治へと転換する『救民内閣』発足に向け、政権奪取構想を練り始めた」と述べています。
A ここで主役を演じるのは山本太郎しかない(^o^)と思うけれど、泉構想がそういう役割を彼にふるかどうかという問題もありますね。
少しさかのぼるけれど、今年6月に日本外交の道筋を考える超党派の議員連盟「超党派石橋湛山研究会」が立ち上がったというニュースがありました。向米一辺倒の外交から転換すべきだとの意味を込めているらしい。
彼は、種子法の廃止、農業競争力支援法など一連の政策変更は、「公共政策や共助組織により維持されてきた既存の農林漁業の営みから、企業が自由に利益を追求できる環境に変える」ことだと言っています(『農業消滅 農政の失敗がまねく国家存亡の危機』平凡社新書、2021)。
また『食の戦争 米国の罠に落ちる日本』(文春新書、2013)には「目先の自分の利益だけしか目に入らない人々が多すぎる。しかも、国民の幸せではなく、目先の自分の利益しか見えない政治家や、人の命よりも儲けを優先する企業の経営陣が国の方向性を決める傾向が強まっている。‣‣‣。皆、自分たちの目先の利益のみに目を奪われ、支え合う気持ちを失い、 やがては、全体が沈んでいって、そこで初めて気づくのかもしれない」とも書いています。ここには、安くさえあればいいと、輸入農産物に飛びつく消費者の問題もありますね。「消費者にも、食の本物の価値をしっかりと認識して、それに正当な対価を支払うことが当然だという価値観を持ってもらうことが大事だ」という指摘はもっともだと思います。
される支局が「新聞記者の学校」だったんですね。僕も2度目の佐世保支局時代に田中哲也支局長の薫陶を受け、少しはまともな記者になれたかと思っています。その思い出を書いた
「流転」が好きですね。仲間のHさんはギター担当、Tさんはハーモニカ担当、これがプロ級でハーモニカも何本も持っています。おかげさまで好評、皆さん喜んでくださるので張り合いがあります。