新サイバー閑話(52)<折々メール閑話>⑤

山本太郎・水道橋博士・キムテヨン――

 B 山本太郎の出馬は東京選挙区からと決まりました(よだかれんは全国比例区に)。ここは改選議席6だけれど、立憲民主党の蓮舫、日本共産党の山添拓のほかに自民、公明からもそれぞれ有力議員が立候補する予定で、そこに「五体不満足」の乙武洋匡も無所属から出馬、立候補予定者が20人以上という大激戦区になりました。

A 友人はこの選挙区での山本太郎の参戦は野党勢力の票の食い合いになるだけだと警戒感を示しているけれど‣‣‣。

B 激戦区になるとは思うけれど、今の政治の沈滞、腐敗を糾弾するにはもってこいの選挙区だと思いますね。立憲民主、共産、れいわで最低3議席を獲得する勢いで頑張らないと、いまの沈滞した政治は変えられないんじゃないでしょうか。

A 全国比例区からはタレントの水道橋博士も立候補、日本国籍の在日韓国人、キムテヨンも出馬する予定です。水道橋博士はれいわの演説会にふらっと現れて、自分が維新に訴えられた「スラップ訴訟」について山本太郎に訴えているうちに、「あなたが立候補しませんか」と言われて、一瞬ひるんだようだけれど、わりとすんなり出馬を決めました。

B ここに我々が忘れてしまった選挙の原点があるように思いますね。訴えたいことがある人が選挙に出て、それを選挙民に訴える。水道橋博士は「供託金は借りますが必ず返します」と宣言して、さっそく選挙活動を始めました。彼の目標は「スラップ訴訟廃止」法の成立です。

A 師匠のビートたけしの許可も得たと言っていました。大物師匠が応援してくれればな〜とも思いますが‣‣‣。
 キムテヨンは東洋大学教授。専門は社会学で、多文化共生を唱えており、柔和な話し方で学生にも人気があるみたいですね。「お前は日本人か!」と罵られるくらい日本に対する愛情が深く、「在日が日本を変革して何が悪い」とも発言しているとか。
 全国比例区は早くから大島九州男が立候補を表明しているし、幹事長の高井たかし、弁護士のつじ恵、長谷川うい子、よだかれんも含めてにぎやかになりました。愛知選挙区からは、がきや宗司も名乗りを上げています。
 れいわの候補者のレベルはほんとに高いですね。知性があり、志も高い。他党とはここが断然違う。組織も応援してくれる企業もなく、すべての活動を支えているのは全国の勝手連、つまりボランティアです。三重県の例でも、今日の「ねこちゃんず」のグループトークは36件です。ポス活(ポスター張りのボランティア活動)のやり方を先輩が伝授しています。こっちの方はまだ実践できていないけれど(^o^)、こんな政党が天下を取ればまさに前代未聞。世界でも例がないんじゃないですかね。

B 日本の空全体をいま重く淀んだ空気が覆っていて、自公維という与党勢力ばかりでなく、立憲を始めとする野党も、そしてメディアも、国民も、みんなその空気の中でアップアップしているように見えます。しかも自分がアップアップしているとは思っていない。
 山本太郎率いるれいわは、こういった日本の現状と将来をしっかりと見ているように思われるが、濁った眼にはそれが見えないか、あるいは異形なもの、ピエロ的に映っている。しかもそういう連中が「野党は頼りないから自民、あるいは維新に入れるしかない」などと訳知り顔をしているわけです。山本太郎はそういう沈滞状況にカツを入れようとしている。そのためにこそ我々ロートルも「貧者の一灯」を掲げて頑張ろうではござらぬか(^o^)。

A ユーチューブにれいわ応援のために建て看板を自作し、それを街路に設置する姿だけを映している動画がアップされています。まだ若い女性だと思いますが、ハンパない熱の入れようですね。しかも楽しそう。こういう一人ひとりの行動が大きな成果を生むんだと明るい気持ちになりました。

B ウエブで見つけたので、真偽のほどはわからないけれど、本家新撰組の副長、土方歳三のセリフに「喧嘩ってのは、おっぱじめるとき、すでに我が命ァない、と思うことだ。そうすれば勝つ」というのがあるらしい。
 山本太郎が激戦の東京選挙区で打って出る覚悟を決めたのも、そういう切羽詰まった気持ちからだと思いますね。

A 「来た、見た、勝った」といきたいですね。

B 古代ローマのジュリアス・シーザーね。さらば、こっちは源義経。平家との屋島の合戦で、義経は戦いに利あらずとなったときに逃げやすいための「逆艪」を用意しなかった。梶原景季が無謀だとなじったときに、義経は「いくさはただひらぜめにせめて勝ったるぞ心地はよき」と言ったというのだが、山本太郎の気迫もここにあるのでしょう。屋島の合戦というか、関ヶ原というか、いまの局面においては、これだけの迫力がないといけないということですね。

A 天下分け目の関ヶ原というほどではないけれど、この選挙は日本の将来に大きな影響を与えると思います。

B そのことを理解して、多くの人が投票し、かつ、れいわに票を入れてほしいと思いますね。せっかく衆議院で獲得した議席を次点だった櫛渕万里に譲り、自ら参院選に打って出るという不退転の決意は、遠方から傍観している人には、なかなか理解できないし、ピエロ的行動のようにも見えるでしょうが‣‣‣。

A ピエロの仮面に隠された決意を、有権者がわがものとしてくれれば、参院でれいわが現新あわせて10議席を獲得するのも夢ではないと思います。

B れいわというれっきとした政党(野党)があり、相当な人材がその旗の下に集まり、腐りきった政治に真剣に立ち向かおうとしているのに、多くの人にそれが「見えない」のはなぜか。見ようとしないから見えないわけだけれど、彼らの目を曇らせているものの正体が問題です。

A やはた愛の「おかん」が言ってましたよ。「なぜみんな選挙に行かないのか? えらい人たちがそれを望んでいるからです」。マジでポイント突いていると思いました。

新サイバー閑話(51)<折々メール閑話>④

女性候補に見るれいわの真面目

B 東西、とーざい。遠からん者は音にも聞け、近くば寄って目にも見よ。

A ずいぶん勇ましいけれど、今度は歌舞伎調? それとも講談?

B いやいや、今度の参院選に立候補を予定しているれいわの女性候補がすごいと思ってね、つい、大声をはりあげたくなりました(^o^)。

A たしかに。

B 前回話題にしたインテリジェンスあふれる女性たちが綺羅星のように並んでいます。目立つのは、何といっても、これらの人たちが「いまの政治を変えたい」の一心で立候補を決意していることですね。

 人気を当て込んで担がれたとか、親や夫、あるいは現役議員の地盤、看板を引き継ぐとか、そういう〝不純〟な動機がまるでないのがさわやかさです。だいたい与野党含めて二世、あるいは三世議員(秘書からの昇格も含む)が4割以上とも言われる日本の国会地図は異常です。れいわは間違いなく、この国の淀んだ政治風土を変えてくれるでしょう。

 その主な顔ぶれを紹介しましょう。

 まず大阪選挙区のやはた愛は、先日の衆院選でも立候補、惜しくも落選しましたが、そのときの街頭演説で経済の話になったとき、「株を買うなら私に投資してください。私はこれから伸びますよ~」とさわやかな笑顔で自分を売り込んでいたのが印象的でした。

A おかんぐるみですよね。このおかんにしてこの子ありという感じで、親子の人気上昇が止まらない。親しみやすいキャラですが、闘志あふれるスピーチは大石あき子をしのぐかも。大阪で自公維の指定席をブッ飛ばして、維新キラー2世を誕生させたいですね。

B 高校卒業後から芸能活動を始め、2011年の東日本大震災による福島第一原発事故をきっかけに社会問題に関心をもったそうです。神戸のFM局でラジオDJをするなど関西を拠点にタレント活動をする中で、経済的事情で断念した大学での学び直しを決意、2019年に早稲田大学人間科学部eスクールへ入学した努力家でもありますね。

 先の衆院選で落選した立憲民主党の辻元清美は全国比例区から立候補するようで、大石あき子に続いて大阪からやはた愛、辻元清美という顔ぶれが国会に進出するといいですね。

A 福岡選挙区の奥田ふみよは、山本太郎が直々に一本釣りで口説き落とした方ですね。街宣時の質問が鋭く、すごい熱量を感じたそうです。3人の子育て中という普通の主婦でピアノの先生(武蔵野音大卒)。当初は立候補をためらったそうですが、いったん走り出したら街宣も熱い。博多のお母さんが怒ったら怖い! 子どもたちを幸せにするために立候補したド庶民です。

B 福岡県糸島市在住、やはり3.11を機にした九州電力玄海原発の再稼働に対して声を上げたのが社会活動に取り組んだきっかけだとか。この辺が地に足が着いたというか、普通の主婦が子どもたちの将来を守るために立ち上がったというか、とにかくまっとうな政治活動として大いに好感がもてます。

 埼玉選挙区の西みゆかは慶應義塾大学法学部卒業後に司法試験合格。その後アメリカに留学し、アメリカ合衆国ニューヨーク州弁護士に登録、最高裁判所の司法研修所で刑事弁護の教官もつとめました。

 立候補の理由は「Serve to the Society/社会への貢献」。「Nothing About Us Without Us/私たちのことを私たち抜きで決めないで」(国際連合 障害者権利条約)と「No One Left Behind/誰ひとり取り残されない」(国際連合 SDGs)という理念を信奉しておられるとか。

 しっかりした理念実現のために政界に打って出ようという、ある意味で当たり前のことが、今はたいへん新鮮に思えます。当選したら、それこそすばらしい活動をしてくれるのではないでしょうか。

A この人がれいわに参加してくれたのは大きい。れいわの政策にしっかりした法律論的肉付けをしてくれるでしょう。NY弁護士ですよ、国際弁護士! ツイッターでも自民の改憲案の問題点を分かりやすく解説してくれています。とっても気さくで親孝行な方で、新橋に事務所を開設した時も、自分でホームセンターから買ってきた資材で部屋を改造、飾りつけしてしまう(笑)。母親と愛犬の3〝人〟暮らしです。

 全国比例区から出る長谷川ういこは、太郎さんの正に盟友ですね。これも東日本大震災時に知り合って以来の仲。その結びつきを我々は感謝すべきだと思います。緑の党代表でもあり、れいわの掲げるグリ-ンニューディ-ルの柱ともいえる貴重な存在です。

 僕は今回立候補される前からのツイッターのフォロワーです(笑)。国際舞台も経験しているだけあって、演説もお手のもの、堂々としていて話も上手い。実に頼もしい方です。

B こちらも文句のつけようのないインテリ度と活動歴ですね。上智大学大学院博士前期課程修了。福島原発事故を受け、エネルギー・環境の研究を目的としたNGOを設立。2012年から2019年まで緑の党グリーンズジャパン共同代表。夫と小学校3年生(8歳)と保育園年長(6歳)の子どもの4人暮らし。安冨歩さんとの共著『原発ゼロをあきらめない』(明石書店)などもあるようです。

 4月になって東京選挙区からの擁立が発表された、よだかれん(依田花蓮)って誰かって? 知らざあ言って聞かせやしょう(^o^)、彼女はトランスジェンダーであることを公表しており、国会内の記者会見で「女性や外国人、障害者など行きづらさを抱える人たちの困難を解消したい」と語りました。

 豊橋市出身。ミュージカル俳優や行政書士を経て、2019年に新宿区議に当選、国政を目指す理由については、「自治体のパートナーシップ制度は法的拘束力がない。同性婚が法律で認められるように求めていきたい」と述べています。

A 山本太郎は彼女を擁立した理由を「多彩さの象徴だから」と言っていますね。

B こうして眺めると、「れいわマドンナ」の、他党候補には見られない、品性豊かなまっとうさ、多彩さと多才さが際立ちます。ここには男・山本太郎の政治に賭けたロマンと構想力も感じられる。前回、「最低でも現議席2を含め参院で10議席以上」という皮算用をしたけれど、この夢が実現したとき、日本の政治は大きく変わるだろうと実感できますね。

 問題は参院選での投票率を如何に引き上げられるかです。僕が1988年にパソコン使いこなしガイドブック『ASAHIパソコン』を創刊したときのエピソードを一つ。

 当時のパソコン誌は、一方にホビーマシンとしてのマイコンに対応した若者向け『アスキー』(1977年創刊)があり、他方にビジネスツールとしてのパソコンに対応したガイド誌『日経パソコン』(1983年創刊)がありました。そこへ、「パソコンは誰もが使う文房具になる」という予想のもとにパーソナルユースとしてのガイド誌『ASAHIパソコン』を構想したわけです。

 社内の抵抗のなかで興味深く思ったのは「あなたが言うパーソナルユースのパソコン雑誌は市場のどこにもないではないか。それが需要がない証拠である」というものでした。また既存のパソコン誌の部数から綿密なマーケティング調査をした社内の専門家は『ASAHIパソコン』の部数をせいぜい3万部とはじき出しました。

 その時僕はこう言ったんですね。「『ASAHIパソコン』は従来のようなヘビーユーザーを読者に想定していない。深海の大魚を狙うのではなく、むしろ水面近くに無数にいる小魚のような初心者ユーザーを獲得したい。既存のマーケットのおすそ分けをもらうのではなく、新しい市場を開拓する」のだと。

 創刊号は2刷り、3刷りもあわせて16万3千部を刷り、それでも売り切れる書店が続出しました。言いたいのは、れいわはこれまでの投票人口の外側にいるそれとほぼ同数の有権者を開拓する意気込みでやってほしいということです。

A そう簡単ではないだろうけれど、チャレンジするにたりますね。

B 最後に手前味噌が入ったところで、今回話題にしなかった男性候補者も含めて、有権者の皆さまには、隅から隅までずずずい~っと希い上げ奉りまする~(深々と礼)。

Online塾DOORS③<2022.5~>

  Onlineシニア塾は開設2周年を迎えた2022年5月から名をOnline塾DOORS(略称OnDOORS)と改め、シニアの枠を取っ払い、さらに広範囲の塾に脱皮することになりました。塾の精神、これまでの授業など、ほとんど従来通りで、その趣旨は別稿のOnline塾DOORSへの招待、<ネットのオアシスを求めて>をご覧ください。「国境を越え、世代を超えて」がキャッチフレーズです。より多くの皆さんの参加を希望しています。

 なお従来の履歴はOnlineシニア塾①<2020.5~2021.4>、および②<2021.5~2022.4>でご覧いただけます。
 講義はしばらく
講座<若者に学ぶグローバル人生>
講座<気になることを聞く>
講座<とっておきの話>
講座<アジアのIT企業パイオニアたちに聞く>
講座<よりよいIT社会を生きるために>
の5講座で行う予定です。

講座<若者に学ぶグローバル人生>

第47回(2022.9.27)
ネパールのスペディ・ナビンさん。2013年にトリブワン大学経営学部を卒業、同年に日本に留学、日本語学校や福岡工業大学短期大学部ビジネス情報学科などで学び、2019年10月からアジアマーケテインググループに就職、現在は日本ITビジネスカレッジで、外国人労働者および留学生受け入れ関連業務に従事している。
 日本ITビジネスカレッジは第40回授業、<アジアのIT企業パイオニアたちに聞く>で登壇していただいた田中旬一さんが地元の瀬戸内市でローカルとグローバルの接点として立ち上げたベンチャー企業で、いま中国、ベトナム、フィリピン、ネパールなどから50人近い留学生が国際ビジネス学科(IT、外国語)、介護福祉学科などで学んでおり、来春には日本語学科新設も予定している。ナビンさんはそこで働いているわけである。一時は150人もいた留学生がコロナ禍で減っているが、2年後にはまた150人規模に復活したいと言う。
 ネパールは世界最高峰のエベレストを擁する中国とインドに挟まれた山国で、面積は北海道の2倍弱、人口3000万人。産業はほとんどが農業で、435万人が海外に出ており、日本在住者が9万人いるという。ネパールの月収は平均2万円、日本で学ぶためにはざっと140万円を準備する必要があるとかで、ナビンさんは親戚や銀行などから金を駆り集めて日本にやってきた。新聞配達などのアルバイトをしながら苦学してきたらしいが、常に笑顔を絶やさず、前を向いて頑張っている姿はたいへんさわやかで、国自体の若さを感じさせられた。いずれはネパールと日本の架け橋として、故郷で起業することをめざしている。

アジアの若者たちの期待に応えられているか ナビンさんはなぜ日本に惹かれたか、それは①トヨタ、パナソニック、ソニー、ホンダ、ヤマハなどのブランド、② 平和な国、③給与が高い、④ 技術が最高レベル、といったイメージが日本にあったからだという。
 これを聞いて私は、それらのイメージがすでに残像になりつつあることを面はゆく思った。よく言われることだが、日本が平成を迎えた1989年のころ、日本のGDPは世界の16%を占めていたが、平成が終わる2019年には6%に落ちている。日本経済が低迷する中で中国、ベトナムを始めとするアジアの国々の躍進はすばらしかった。
 たまたま27日は安倍元首相の国葬の日だったが、安倍政権の8年余において日本の国力は著しく低下し、アベノミクスにより経済力はもとより、働く人々のモラルの点でも、復活の兆しも見えないほど破壊されつくした。しかもアジアと共存するという視点はほとんどなく、アメリカ追随一辺倒に走り、武器を大量に買い付け、「平和な国」のイメージも大きく損なわれている。
 講座<若者に学ぶグローバル人生>では、もっぱらアジアの留学生や元留学生から話を聞いているが、そのたびにスピーカーたちの明るく前向きな姿勢や故国や世界のために尽くしたいという熱気に感心させられる。日本はこういうアジアの若者たちに報いることができているのかと考えると、大いに忸怩たる思いもする。本講座が日本を再生させることを考えるきっかけぐらいになってほしいと願っている(Y)。

講座<気になることを聞く>

第46回(2022.9.10)
 笹原宏之さん デジタル時代の漢字について考える日々 
 1965年東京都生まれ。早稲田大学文学部・同大学院で中国文学・漢字学を研究。国立国語研究所研究官などを経て、2007年から早稲田大学社会科学学術院教授。漢字の字体問題、日本で生まれた国字研究、漢字と社会の関係など、漢字を広い視野から深く研究、その著作 や発言は文部科学省やJISの漢字規範の制定にも大きな影響を与えている。『日本の漢字』(岩波新書、2006)、『謎の漢字』(中公新書、2017)などの著書がある。この講義は『探見』の会との共催で行われた。
 パソコンやスマートフォンの変換機能のせいで、漢字は読めるし、変換で打ち出すこともできるが、自分では書けない人も増えてきた。すっかりワープロ辞書に頼りっぱなしの現状だが、「ダサ」、「エグ」などの短絡表記、さらには絵文字で会話する若者たちは、明らかに手書きで漢字を習ってきた世代とは違う感性を育んでいる。そういう状況下で漢字の専門家たちは現在の漢字をどう扱い、それをどう後世に残すか、日々格闘しているようだ。
 授業では、ときどき漢字を実際に書いてみる試験が課せられ、改めて漢字離れの現状を痛感した人も多かったと思うが、憂鬱の「鬱」は、読めれば書けなくてもいい、とされているようだ。当用漢字、常用漢字、改定常用漢字、表外漢字と基準も時とともに変遷しており、その言葉をどう書くのか、あるいはどの漢字をワープロで打ち出すか、デジタル時代の漢字研究もなかなかに大変なようだった。
 話の中では、「漢字は書けないと文章の理解力が低下する」、「打ち言葉は、読み手への配慮が弱まる」、「思考に労力のかかる論理性よりも直感が優先される」といった傾向にも言及があった。もっとも、作家の梶井基次郎は「檸檬」という字をきちんと書けなかったらしいが‣‣‣。

新講座<よりよいIT社会を生きるために>

第45回(2022.9.5)
 土屋大洋さん 【サイバー戦争のターゲットは、データセンターと私たちの頭の中である】 
 国際政治学者で慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授。同大総合政策学部学部長を経て2021年8月から慶應義塾常任理事(副学長)。インターネット上のサイバー空間が国際安全保障環境に対して及ぼす影響などの研究で知られる。『サイバー・テロ 日米vs.中国』(文藝春秋、2012)、『暴露の世紀――国家を揺るがすサイバーテロリズム』(KADOKAWA、2016)、『サイバーグレートゲーム――政治・経済・技術とデータをめぐる地政学』(千倉書房、2020)などの著書がある。
 私たちはインターネット元年の1995年からでもすでに30年近く、サイバースペース(サイバー空間)とともに生きている。インターネットは社会そのものをドラスティックに変えたが、国防の点でもサイバー空間は宇宙に次ぐ第5の領域となり、米ロ中の大国ばかりでなく、群小国、テロリスト、ハッカーまで参戦する最先端戦場になった。本Online塾DOORSでも、IT社会の最先端事情を学ぶために新たな講座として「よりよきIT社会を生きるために」を始め、その第1回に専門の研究ばかりでなく大学の常務理事としても超多忙な土屋先生にあえてお願いして、話を聞いた(担当/城所岩生)。
 テーマは「サイバースペースで繰り広げられる大国間のグレートゲーム」、120年前、帝政ロシアと大英帝国の間で「グレートゲーム」と呼ばれる諜報戦が繰り広げられたが、今、そのゲームは、現実世界だけでなく、サイバースペースでも展開されており、サイバーセキュリティが各国の安全保障政策で重要性を増している。ホットな話題を私たちの身近な事象と関連させながらやさしく解説していただいた。
 左図は世界を取り巻く陸上、海底の通信ケーブル図である。米軍は陸・海・空・宇宙に続いてサイバー軍を重要な統合軍に編成している。サイバースペースはどこにあるのだろうか。サイバー戦争の戦場は前4者とは性格が違い、世界中に広がっているとも言えるが、土屋さんによれば、それは「通信機器+通信チャンネル+記憶装置」である。たしかに。
 記憶装置というのは、各地に分散されているデータセンターである。ウクライナに侵攻したロシアはまっさきにウクライナのデータセンターを叩いたが、ウクライナはそれ以前に国外にデータを退避していた。
 サイバー戦争のグレートゲームはどこで戦われるか。データセンターへの攻撃、通信回線の破壊は引き続き大きな目標になるだろうが、今後大きな比重を占めるのが、個人の頭の中(「認知スペース」)だという。最先端技術が個人の頭の中をかき回し、その変容を迫るわけである。フェイクニュースはその一例でしかない。イスラエルの歴史家、ユヴァル・ノア・ハラリが『ホモ・デウス』で提起した問題が私たちのすぐ近くまで迫っているということらしい。詳しいことは先生の著書をご覧ください(^o^)。

 個人もセキュリティへの関心を高めることが大事 卑近な例で言えば、私たちはグーグルのGmailを使い、フェイスブックやユーチューブ、あるいは各種のゲームなどに興じているが、そのデータはほとんど米IT企業のサーバーに蓄積されている。これについて土屋さんは「アメリカ企業のデータはアメリカ政府がいつでも見られるように法制度上認められている。日本政府が見せてくれと言えば見せてくれるだろうが、アメリカ政府のようにはいかないでしょうね」、「Gmailを使うこと自体、いつでも見られるというリスクがあると覚悟している必要があります。通信相手のことも含めて」と言っていた。いつも感じることだが、セキュリティ専門家たちは通信機器の利用や自分のデータ管理にきわめて慎重だが、一般の私たちはただ便利だからというので、グーグルなり、フェイスブックなり、アメリカIT企業の軍門に平気で、あるいはやむを得ず下ってしまっている。日本政府も怪しい。こんなことではまずいのではないかと、新講座開設の冒頭で大いに考えさせられた(Y)

講座<アジアのIT企業パイオニアたちに聞く>

第44回(2022.7.29)
 ファンヴァントゥアンさん 日本とベトナムのエンジニアリングの架け橋をめざす

 2005年ホーチミン工科大学電気電子学部を卒業し3年間アメリカに滞在した後、2008年に来日、8年間日立グループ会社にエンジニアとして勤務した。その後帰国し、2015年にハノイ市でITソリューション企業、VHECを創立しCEOに。3人でスタートした会社も現在はVHECだけで118名、グループや協力パートナーを含めると300名を擁する企業に成長した(担当/藤岡)。
 幹部のベトナム人はハノイ工科大学、ダナン工科大学、茨城大学、名古屋工科大学などを卒業し、いずれも4年から9年、日本で実際に働いた経験のある技術者ばかりである。ヴァンさん自体、日本でいろんなことを学んだ経験のもとに、これからはベトナムの発展に貢献するとともに、日本とベトナムのエンジニアリングの架け橋となることをめざしている。


 VHECのほかにも、20年にニャチャン市に人工知能(ADAI)研究所やDX支援会社を創立するなど、いくつものベンチャー企業を立ち上げ、地方創生とグローバル人材開発などの事業にも乗り出している。得意分野の制御システム開発やAIを使ったユニークな研究(下写真はコロナ禍でのマスク着用の有無を検出する実験プログラム)の実情も話してくれた。
 彼によれば、ベトナムのIT企業は国の支援もあって伸び盛りで、毎年大学から5万人の人材が供給される。現人員の90%強が20代、30代の若者で、女性が4割を占める。「私が大学を出たころはまだIT企業も少なかった。日本語の先生に日本で勉強して帰国後に起業するのがいい」と勧められた。私たちの世代はベトナムIT事業の先頭を走っている」、「最初はオフショア(委託業務)を受注する企業が多かったが、自前の開発をするところも増えてきた。今のベトナムは50年ほど前の日本の状態。ここで発展させなければ、いずれベトナムも高齢化の波にのまれてしまう」。ベトナムは若い国であり、ヴァンさんの未来も明るく輝いているようである。
 日本の若者は怠ける組と頑張る組に二分されるそうである。若者はもっと外国に出るべきだというのが助言で、実際、頑張る人は海外にもよく出かけているという。日本滞在中は大企業の年配の人たちに多くを教わった経験からか、「日本とベトナムとは親和性は高い」とも話してくれた。

 高度経済成長の熱気をベトナムで見た 「君たちは日本の高度経済成長というものを知らんだろうが、ベトナムに行くとそれを体験できるよ」と、2年半前に年配の政治家から言われて、ベトナム視察旅行に行くことになり、ホーチミン市とハノイ市のIT企業を巡った。慶応義塾大学および立命館大学の学生とベトナム人留学生が4人で立ち上げたRIKKEI社は、わずか10年で従業員数1500人を擁するIT企業に成長し、オフショア開発だけでなくAIによる国会の同時字幕を付け聴覚障害者をサポートするサービスを開発していた。ベトナム語は、日本語同様に方言などがあり、簡単には音声から文字に起こすことは難しいため、AIによる判断がポイントになるということだった。彼らの自立しようとする熱気と実行力には驚かされた。自動運転ロボットのZMP社は、東京工業大学出身のドン社長が日本とベトナムの懸け橋になるという決意のもと開発に一途に取り組んでいた。
 ベトナムについては、正直に言うと、ベトナム戦争の悲惨な映像しか知らなかったのだが、行ってみて大いに驚いた。ホーチミン市には国内最高層、81階のランドマーク81(写真)を初めとして高層ビルが林立し、交通手段はバイクだが、人々の表情は活気に満ちていた。繁華街に行くと、昔ながらの市場もあり、時代が交錯し変化していく姿を体感できた。なるほどこれが「高度成長の活気なのか」と私は思った。日本でも高度成長期には給与も上がり、変化が目まぐるしく、仕事は忙しかったが活気があって楽しかった、という話をよく聞かされていた。
 実はその旅行でヴァンさんにも会ったのである。彼は颯爽としてオフィスを案内してくれた。そこで私はまた驚いた。ハノイ工科大学など日本でいえば東京大学と同じ国内トップ大学出身の技術者が熱心に開発に取り組んでいた。すでに日本の技術力を追い抜いてしまった中国や、発展目覚ましいインドとともに、ベトナムの将来は大いに期待できそうである。
 この<アジアのIT企業パイオニアたちに聞く>シリーズは、IT起業家たちを中心に躍進するアジア経済最新事情を紹介することをめざしている。まったく、日本もうかうかしてはいられません。本塾で紹介するにふさわしい方をご存じの方はinfo@cyber-literacy.comまでお知らせください。どうぞよろしく(藤岡福資郎)。

講座<気になることを聞く>

第43回(2022.7.16)
 阿部裕行さん 【地方自治体の首長でも、何をしたいのかという明確な意思、住民の命を守ろうとする決意、国と本気で戦う覚悟、そして日々勉強さえすれば、できることはいっぱいあります】

 東京都多摩市長。日本新聞協会事務局次長から、2010 年に、民主・共産・社民・生活者ネットワークの推薦で立候補し当選、次期14 年からは政党の推薦を受けずに無所属で立ち、今春4選を果たした。「健康」と「幸福」を兼ねそなえた「多摩市健幸都市宣言」、「多摩市非核平和都市宣言」、「多摩市気候非常事態宣言」など、独創的な地域づくりや平和・脱原発への取り組みで知られる。森治郎さん主催の<『探見』の会>との共催2回目です。
 どこの自治体も同じだが、コロナ禍ではずいぶん苦労したらしい。とくに多摩市には都直轄の保健所しかなく、PCR検査など患者情報が個人情報保護法のネックで市と共有できないなど、最初はいろんな制約があったが、それを粘り強い国への働きかけ(「多摩一揆」などと言われたらしい)で丁寧にほぐしつつ、都内でワクチン接種率1位という実績に結びつけた。
 「市にも国から派遣されたり、逆に国にこちらから派遣したりと、人的交流がありますが、どんな人に来ていただくかによって大きく変わります。私はその人選にも積極的にかかわり、コロナが起こる前から医師、福祉関係者、市職員がツーカーで話し合える環境を作っていました。これが大いに効果を発揮しました。市職員の採用、昇給などの人事にも必ず立ち会っています。首長は議会や国、職員にまかせておけばつとまるお飾りみたいなものだという人がいますが、それは違います。何をしたいのかという明確な意思、市民の命を守るのだという決意、国と本気に闘う覚悟があり、よく勉強して、日々の仕事をこつこつと積み重ねていけば、いろんな制約があるとはいえ、やれることはいっぱいあります。市長は365日、休むいとまはありません」。
 数々の実績を誇る阿部さんに言わせれば「為せば成る」ということらしいが、住民の立場から言うと、どういう首長を選ぶかという心がけが大いに重要だということでもあるらしい。

第42 回(2022.7.13)
 西尾浩美さん 【軍事クーデターから1年半、ミャンマーの人たちは弾圧にめげず「いずれ私たちは勝つ」と強い決意を固めています】

熊本生まれ、横浜育ち。母親の影響で早くからボランティア活動に親しむ。教師になろうと入学した大学の文学部史学科時代、夏休みを利用して東南アジアをバックパーカーとして旅行したこともあって、途上国での医療活動に従事しようと翻心、看護学科に学士入学して看護師となった。NGO職員としてミャンマーに出かけて、2021年2月1日の軍事クーデターに遭遇した。
 本塾ではクーデター直後の2月10日と5月8日に「ミャンマーの軍事クーデターで苦悩する日本在住の若者たち」の話を聞いたことがあり、今回はミャンマー問題としては3度目の授業となる。西尾さんは自分の直接見聞したクーデターの様子やそれに抵抗する人びとの動きを生々しく報告してくれた。
 昨日(2022.7.12)までの犠牲者は2077人、逮捕者は1万4549人、いまだにスーチーさんをはじめ1万1483人が拘束されている。軍政下の圧政は苛烈と言っていいようだが、その中で市民的不服従運動(CDM)、亡命政府(NUG)などを中心に抵抗も続いている。国境周辺の少数民族の武装勢力と組んで若者たちが武装して戦っているのは報道されている通りである。
 彼らの抵抗が報われる日はいつになるのか。西尾さんは「軍政が定着するのか、市民が民主主義を取り戻すのか、しばらくは対立状態が続くと思うが、人びとは『闘うしかない』という強い意志を固めている。それは悲壮な思いというよりも、『絶対に勝つ』というとても前向きなものです」と話していた。知人たちは彼女に「僕たちはクーデターで一度死にました。だから死ぬのはもう怖くない」、「死ぬのは怖い。でも希望のない未来を生きるのは、もっと怖い」と決意を語ったという。彼女は半年ほど前に日本に戻り、いまは医療支援のためのカンパ活動をしている。
 日本は国会でも軍事クーデターを非難する決議をしているが、ミャンマー支援の実情はきわめておそまつな実情らしい。クーデター後も防衛大学は軍からの留学生を受け入れるなど、むしろ軍事政権を支援しているような傾向も見られるという。

医療支援へのご協力をお願いします「僕たちは、絶対に暴力を使わない」。ミャンマー人の友達からそんな言葉を聞いたのは、軍事クーデターの翌日でした。「もし暴力的に抵抗をすれば、軍は『国の治安を守るため』という口実で、武力で鎮圧にかかる。今まで僕らは、そうやって何度も弾圧されてきたんだ」
 2015年まで半世紀もの間、軍事政権が続いたミャンマー。人々は、ストライキや抗議デモ、不買運動など、あらゆる平和的な方法で抵抗を続けました。しかし丸腰の国民たちを、ミャンマー軍は虐殺。活動家だけでなく、医療者や子どもたちまでもが殺されました。
 市民たちは、武力での反撃に舵を切りました。今も、ふつうの大学生だった若者たちが、慣れない銃を手に、40万兵力と言われるミャンマー軍とゲリラ戦を戦っています。(2022年4月のTBS『報道特集』が、非常にリアルな状況を伝えています。ぜひご覧ください)
 私はミャンマーで保健医療の仕事をしていました。しかしクーデター後、保健医療システムは崩壊。軍による弾圧で重傷を負っても、新型コロナが重症化しても、医療を受けられない人が続出しました。また現在はゲリラ戦で傷ついた若者や、村を焼かれジャングルなどで暮らす国内避難民たちが、緊急医療を必要としています。
 そうした人々の命をひとつでも多く救うため、以下のサイトで寄付を募っています。クーデター後1年半が過ぎて人々の関心も薄れ、支援も先細りになっています。しかしミャンマーでは今も緊急事態が続いています。ぜひリンク先の内容を読んでいただき、ご支援いただければ大変ありがたいです。よろしくお願いいたします。【がんばれミャンマー!医療支援】 (西尾浩美)

新講座<アジアのIT企業パイオニアたちに聞く>

第41回(2022.6.29)
  田中旬一さん 地方創生事業をグローバルに展開、将来はリベラルアーツ大学院大学設立をめざす

 岡山県瀬戸内市出身、両親の放任教育の恩恵を存分に堪能、好きなことに全力で挑戦、16歳からはアルバイトに精出しかなりの額を稼いでいたとか。学校の成績はほぼ最下位だったが、貯めた金でヨーロッパ各地を旅行、世界のおもしろさを知った。九州大学法学部にはセンター試験ではなく英語の論文試験で合格、その論文「民主主義について」では、旅で知り合ったオーストリアの政治学の教授から聞いた「西洋と東洋の民主主義の違い」という話を思い出しながら書いたのだという(担当/藤岡福資郎)。
 受験教育に毒された昨今の学生とはまるで違う破天荒な経歴だが、その異色ぶりそのままに卒業後は、2012年のアジアマーケティング株式会社を皮切りに、2017年には学校法人せとうちを設立、さらに日本ITビジネスカレッジ、アジア人材サービス開発会社、外国人キャリア教育研究所、日本ITシステム株式会社、株式会社BlockChainなどを次々に設立、多くの事業に乗り出している。代表取締役、理事長、CEOなど多くの肩書を持つが、まだ40代前半である。現在の事業内容は下図の通り。そのバイタリティあふれる話を聞いた参加者たちは日本にもすばらしい人材が生まれつつあることを実感、今後の活動への熱いエールも飛んだ。

 事業の基本精神は「地方創生」と「グローバル」。たとえば日本ITビジネスカレッジは、「岡山県で人材育成を通じて次世代の 100 年を創る 」をキーワードに、県内の廃校を借りて校舎とし、アジア各地からすでに130人の生徒を集めている。カリキュラムはIT、観光、介護などだが、ユニークなのが「注文式教育」という方針。「企業から求人需要をヒアリングし、求人票の内容に沿って授業カリキュラムを作成する」、「企業と提携して授業を展開し、インターンシップも実施」するなど、企業との提携を強めている。近く日本語教育部門も開設する。いまは実務教育本位だが、田中さんの構想はそれに止まらず、2030年以降は多様な価値観が求められる時代を生き抜くためのリベラルアーツ(理系、文系の垣根を超えた一般教養科目)を教える大学院大学を設立する計画だという。日本ITシステムやブロックチェーンなどIT関連会社も運営しており、これらの会社は卒業生の受け皿企業ともなりそうである。田中さんは全国各地に広がるいろんな地方創生事業とも連携を深め、地元に根ざししながら、同時にグローバルに展開するという。まさに発展途上である(右写真は瀬戸内海船上でのブロックチェーンの面接風景)。

 新講座<アジアのIT企業パイオニアたちに聞く>は、日本やアジア各国のベンチャー企業関係者を取り上げる予定です。ご期待ください。

講座<気になることを聞く>

第40 回(2022.6.12)
 升永英俊さん【日本は、国民主権国家ではない。日本は、国会議員主権国家である。現在の国会議員は国会の活動の正統性を欠く】②

 同講義2回目は前回(5.19)に引き続き、升永弁護士が取り組んできた「1人1票」運動について話を聞いた。彼が人口比例選挙の重要性に気づいたのは45年ほど前の1978年、コロンビア大学ロースクール(法科大学院)に留学したときだという。日本の衆院選では公示から投票日まで、最短で12日間しかないが、米大統領選の選挙運動はとてつもなく長い。そのことについて米国人の級友は「大統領選は、選挙という形式をとっているが、実は共和党支持者の国民と民主党支持者の国民の間の戦争である。南北戦争では国民が南と北に分かれて戦い50万人を超す死者が出た。これに懲りて米国民は、政治の意見の争いは、選挙で解決することにした。大統領選で過半数の得票を得たグループが大統領を選び、向う4年間、行政権を独占する。だから、予備選を含めると2年半超もの長期間、国民は次の大統領選で過半数を得票すべく草の根で議論をし、選挙運動をやっている」と語った。升永さんはこの時初めて「選挙が民主主義国家の心臓だ」と知り、そして感動した。
 その経験のもとに、彼は1人1票選挙の実現に取り組んできた。その経緯は、前回報告に寄稿していただいた通りである。何度かの最高裁判決を受けて1票の格差は徐々に縮まりつつあるが、与党たる自民党は憲法改正草案において、その差をかえって広げることをねらっている。「これを許したら1人1票制度は、とくに参議院において絶望的になるだろう」と彼は話した。それを防ぐためにはどうすればいいのか。その思いはメンバーに事前に配布された文書の最後のくだりに込められている。

人口比例選挙を支持される方は、今回の参院選だけは、憲法改正が絡む特別な選挙と考えて、自民党に対する1回限りの批判票として、立憲民主党、共産党、社民党、れいわ(但し、人口比例選挙を支持している。)のいずれかに、投票して頂きたいと私は願っています。私は、相対的に当選者数が多いと見込まれる立憲民主党又は野党統一候補に投票します。

 7月参院選を前にした時期でもあり、升永さんの熱弁に呼応するかのようにいろんな意見表明や質疑が繰り広げられ、講義はいつもの時間を大幅にオーバー、10時半過ぎまで続いた。今回の参院選の重要さに鑑み、もっと議論する場を持ちたいとの意見も出た。

民主主義的選挙のリテラシー 「選挙は国会の多数を獲得するための国民の戦争である」というのが升永さんの考えである。そのことがよくわかっているのが自民党で、多数を獲得するためにあらゆる努力をし、そして成功している。それに対して野党はどうか。国民はどうか。投票率が低いのは戦線離脱で論外としても(それは与党を有利にもしている)、選挙でどのような代表を国会に送り込むのか。そのための戦術は何なのか。まず大事なのは具体的候補者よりもその人が所属する政党であり、もっと言えば、野党候補の中でも、政党の違いを超えて、その選挙区で当選可能性の高い野党候補をこそ選ぶべきである、というのが升永さんの考えだと思われる。そもそもこれは、学校でも教えるべき民主主義的選挙に関する一つのリテラシーではないだろうか。そのためにも大事なことが、国民が選挙に平等に参加できるための前提、「国民の過半数が国会議員の過半数を選ぶ」選挙制度「人口比例選挙」の確立ということになるだろう(Y)。

講座<若者に学ぶグローバル人生>

第39回(2022.5.30)
インドネシアのサムスル・マアリフ(Sasul Maarif)さん。2013年、パジャララン大学日本語学科卒、南山大学日本語別科や大阪大学大学院文化研究科博士課程で学び、現在、パジャジャラン大学日本語学科非常勤講師。
 日本のポップカルチャーがきっかけで日本に興味を持ち、小学生では「聖闘士星矢」、「ドラゴンボール」、中学時代は「るろうに剣心」のファンだった。「日本の文化で育ったと言っても過言ではない」、さらには「日本は夢の国」だと言ってくれる、ありがたい日本ファン。現在、母校で日本語を教えている経験から、いまアジアの若者たちが日本語を学ぶ理由、日本語学科の卒業生の進路などについて話していただいた。

日本語を学ぶ人は多いが来日者は少ない その時示された日本語学習者の数でインドネシアが世界第2位 であるとのデータが興味を引いた。その一部をグラフにしたもので見ると、数の多さが際立つ。インドネシアの人口は世界第4位ではあるけれど‣‣‣。
 ところで第21回講義でも紹介した下図によると、日本滞在の外国人数は中国、韓国、ベトナム、フィリピンの順で、留学生でも中国、ベトナム、ネパール、韓国となっている。
 インドネシアで日本語を学んだ人の半数は現地の日系企業に就職しているという。なぜ日本に来ないか。その理由はイスラム教にある。インドネシアは世界最大のイスラム教国であり、人口の9割がイスラム教徒である。食べ物の制限(ハラール)もあるし、1日5回のお祈り、ラマダーンの断食など厳しい戒律があり、生活環境の違いが来日を思いとどまらせているらしい。サムスルさんは「祈りの場所を用意していただけると、インドネシアからの雇用もスムーズにいくのでは」と話していた(Y)。

Slack内に若者グローバルネットワーク開設 本塾は開設2周年を期して<Online塾DOORS(略称OnDOORS)>と改称しましたが、これを機にメンバーやスピーカーの交流用に開設しているslack内に「若者グローバルネットワーク」のチャンネルを設けました。これまで話していただいたアジア、アフリカ各地からの留学生、あるいは元留学生、さらには海外で活躍する日本人の数もすでに20人を超えています。スピーカー同士の相互交流を図るとともに、新たな仲間を求めてのチャンネル開設です。
 世話役を第33回に登場した中国出身の大森静さんにお願いしました。今後は本slackだけの加入も認め、あわせて新たなスピーカー発掘にもなれば、と思っています(参加希望者は事務局info@cyber-literacy.comまで。サムスル先生にもいろいろご協力いただけるようになりました。
大森静です。中国から日本に来て、いまは日本人と結婚、福岡市に住み、4歳の子どもがいます。九州大学研究室で働いています。よろしくお願いします。楽しい場にできるように頑張ります(^o^)。
 英語に興味がある日本の学生と日本語をより学びたい外国人のランゲージエクスチェンジの場になればいいと考えています。
 日本にいる外国人のキャリアデザイン、学習情報、食べる情報、法律の情報、言葉の情報、定住の情報、子育て支援情報、医療情報、婚活情報、資源のリサイクル情報など、いろんなことを話し合える場になればと思っています。
 異なる意見も理解してあげる、理解できないことは寛容してあげるという謙虚の気持ちで付き合いましょう。お互い尊重して気持ち良いお話をしましょう。意見の争いがあればその場で議論してその場で終わり、後に残さないようにしてください。自分が欲しくないことを人に渡さないこと。
 友だちも紹介してください。自分が好きなことを他人といっしょに喜びたい方、人のお役立ちたい方、人とwinとwinの考えをお持ちの方、人に寛容な心をお持ちの方、日本の社会にいいことを与えたい方、留学生の方にいいことを与えたい方、日本にいる外国人にいいことを与えたい方を私たちは歓迎します。

講座<気になることを聞く>

第38 回(2022.5.19)
 升永英俊さん【日本は、国民主権国家ではない。日本は、国会議員主権国家である。現在の国会議員は国会の活動の正統性を欠く】

1942年生まれ。弁護士(第一東京弁護士会)・弁理士。米国のコロンビア特別区及びニューヨーク州弁護士。TMI総合法律事務所シニアパートナー。元東京永和法律事務所代表兼東京永和特許事務所顧問。東京大学法学部卒業、後に東京大学工学部も卒業。
 升永弁護士は選挙における「1人1票」実現運動に精力的に取り組んできた。次期衆院選をめぐって「10増10減」の折衝も始まる予定だが、民主主義の基本である選挙における「1人1票」がなぜ守られていないのかを聞いた(担当/藤岡福資郎)。
 以下、骨子を当日示された図に沿って報告する。

<1>日本は国会議員主権国家であることの3つの論点

<2>国民主権国家と国会議員主権国家の違い(国民主権国家でないために、国民の少数が選んだ国会議員の多数が内閣総理大臣を選出し法を議決しているという矛盾)

<3>米国ペンシルバニア州では最大投票区と最小投票区の差は1人。2012年参院選の差は903,451人であるとの例示

 この授業は新生Online塾DOORS(略称OnDOORS)の旗揚げ講義として行われ、メンバー以外にも広く声をかけ、法律専門家の方にも何人か参加していただた。升永弁護士は長年の運動の意味とその成果について丁寧に、かつ熱っぽく語り、参加者からは「我々の根源的な問題がここにもあったか!と反省しきりで拝聴しておりました。『国会議員主権国家』は正鵠を射た表現ですね。民主主義が、何によって立つものであるのか、にダイレクトに目を向けさせてくれます」、「一票の格差についての裁判は耳にしていましたが、いままで真剣に考えたことがなく、今日は非常に勉強になりました。中国との比較で、かの国はまったく民意を問わない党幹部の選出に関して、日本は公平な選挙で代表を選ぶ民主国家であると信じて疑っていませんでしたが、今日のお話を聞いて国会議員選挙に正当性がないことに気づかされました。この年になって、お恥ずかしい限りです」という〝目から鱗〟的な感謝の言葉が寄せられた。
 新生Online塾DOORS旗揚げ講義にふさわしいばかりか、近づく参院選を前に、選挙民の自覚を促すためにも恰好の話だった。かりそめの「主権者」を〝不正〟に選んでいる、あるいは選ぶことすら放棄している憲法上の(本来の)「主権者」よ目覚めよ!
 次回は6月12日(日)午後8時からです。視聴希望者は当欄コメント欄やinfo@cyber-literacy.comまで。なおOnline塾DOORSでは新しい参加メンバーを募集しています。<Online塾DOORSへの招待>をご覧いただいた上で、希望者は上記へお申し出ください。各自を真綿のように閉じ込めている扉(DOOORS)をこじ開けて広い世界へ!

韓国の大統領選挙との違い 講義を聞いてくれた九州大学工学研究院の小林泰三先生が「『一人一票=完全人口比例』が間接民主主義を成立させる絶対条件であることは、比例を勉強する小学生でも理解できる平明な理屈です」と感想を述べてくれたのは大いに我が意を得た思いがした。
 たとえば2022年3月の韓国大統領選(1人1票選挙)と日本の1票の格差2倍の衆院選選挙の違いを考えてみよう。

 両氏の間の得票差は0.73%(=48.56%-47.83%)であった。即ち0.37%(≒0.73% × 0.5)の僅差で、尹(ユン)氏が大統領に当選し、政権交代した。投票率は、77.1%。日本の非人口比例選挙の2021年衆院選の投票率55.9%と比べて高いのは、韓国大統領選挙が人口比例選挙であることと関係していると推察される。衆院選(小選挙区)では、1票の格差は、1:2.1倍であり、全人口の47.0%が全衆議院議員465人の過半数(50.1% 233人)を選出している。
 議院内閣制であっても、人口比例選挙(=1人1票選挙)であれば、主権を有する全国民の50%超(過半数)が、国会議員を通じて行政の長(内閣総理大臣)を選出することになるので、主権を有する全国民の過半数(50%超)の意見が行政の長を決定する。 
 そして選挙により成立した政権与党(単独与党、連立与党の双方があり得る)の次回選挙までの政治が過半数の国民に不人気であれば、主権を有する国民の過半数は次回選挙で野党に政権を交代させることが出来る。したがって、次回選挙までの与党(連立与党も含む)の国政運営は国民の過半数に不人気であることが許されない。おのずから与党の国政運営は緊張を伴ってなされることになる。これが、人口比例選挙の唯一かつ肝心要の長所である。
 このことは、2021年4月現在で、日本の1人当りGDP(購買力平価換算/IMF)が韓国に劣っていることとも無関係ではないと私は思っているが、これについては私見を記すにとどめる。 1人1票訴訟の経過にふれておくと、

①わたしどもは、2009年に衆議院選挙違憲訴訟を全国で提訴した。2009年から今日まで、国政選挙毎に全国の14高裁で提訴し、累計で120個の高裁判決と8個の最高裁大法廷判決を獲得した。
②8個の最高裁大法廷判決の結果、2022年の本国会で10増10減の衆院選選挙区割り法が成立すると予測されるようになった。
③2009年の衆院選では、全人口の46%が全衆院議員の過半数を選出していた。
④同8個の最高裁大法廷判決の結果、10増10減の選挙区割りにより、全人口の48%が全衆議院議員の50.1%を選出することになる。
⑤これにより、日本も人口比例選挙(即ち、全人口の50.1%が全衆議院議員の50.1%を選出する選挙)まで、全人口の2%(=50.1%-48%)の差まで肉薄する。

 すなわち、人口比例選挙まで(国会議員主権国家を脱して、国民主権国家に変わるまで)もう一息のところまで来たということである。(升永英俊)

新サイバー閑話(50)<折々メール閑話>③

えー、れいわ応援チラシでござ~い

A 今日午後1時半ごろから、伊勢ジャスコでスタンディング、れいわ新選組の応援チラシ配りに挑戦しました。まったく初めての経験で、最初はだれにも受け取ってもらえず、スルーされて、ちょっとめげそうになりましたが、山本太郎の街宣を思い出して継続しました。「あ!山本太郎ね!」と反応してくれた女性や、「ご苦労さまです、がんばってください」と言ってくれた初老のご夫婦もいて感激しました。充実の午後!また挑戦しようと思います。

B 闘う老人ですねえ(^o^)。

A れいわ三重勝手連の仲間はそれぞれ単独でスタンディングしている人もいるので、それを真似しただけです。愛車を持ち込み、パネル作成は友人が協力してくれました。たまには世の中のお役に立ちたい(^o^)。

B 立派です。僕などまだコロナ厳戒中なので、ほとんど家から出ない蟄居生活を送っています。もっとも第2回の<山本太郎は男でござる>をPDF版にして知人・友人にbccで送ったりしました。文体を面白がってくれる人や、最後の「地獄」に反応してくれる人など、わずかとはいえ反応があったのは嬉しいことです。まあ、60歳以下の人にはほとんどわからない文章で、これは一種の年齢の「リトマス試験紙」です(^o^)。

A 勝手連の世話役にも「若い人にアピールしたいので」と敬遠されました(^o^)。もっとも看板づくりに協力してくれた友人は、「とても楽しく拝読させていただきました。淀川長治の映画評論を模し、それに山本太郎を重ね合わせたところが、興味深く面白かったです。最後に出てきたダンテの神曲の一部には私も共鳴する部分があります」と言ってくれましたが、最後に「やはり、淀長が分かる世代(笑)」と書いてありました。

B れいわは今度の参院選で何議席獲得できるか。SAMEJIMA TIMESの鮫島浩記者は動画で「既存2議席とあわせて10議席」とかなり好意的な数字を出していましたが、「男・山本太郎」陣営としては、最低でも10議席以上を望みたいですね。

 そのためには、すっかり閉塞感に覆われている若年層に訴えかけて、選挙の投票率を上げ、しかもれいわ新選組に投票してもらわないといけない。一方で、高齢者層にはれいわ、および山本太郎に対する拒否感がけっこう強い。食わず嫌いという感じで、既存野党にほとほと愛想が尽きていながら、その不満が維新という鬼っ子のような政党に流れて、れいわに向かわない。この「なんとも淀んだ空気」こそがれいわの敵です。

 感想の中に、「前回の衆院選では、ついに既存の野党に票を入れる気が起こらずにいましたが、山本太郎氏の路上演説にyoutubeで聞き入ってしまいました。実に新鮮な感覚とpassionに魅了されました」という嬉しい反応もあったわけです。

 若者層は勝手連にまかせるとして、われわれとしては高齢者担当を自任すればいいんじゃないですか。まさに、貧者の一灯。スタンディングには大きな意味があると思いますよ。

A 女遊びが過ぎて親に勘当された若旦那が、慣れぬ天秤を担いで初めて唐茄子を売り歩く「唐茄子屋政談」よろしく、愛車をお供に初のチラシ配りをしたわけです。

B 唐茄子というのはカボチャのことですね。身投げしようとした若旦那が、たまたま通りかかった叔父さんに助けられ、その縁で性根を叩きなおすための行商をさせられるわけだが、最初はただ黙って歩いているだけで一つも売れない。そこへ親切な棟梁ふうの人が現れ、一部始終を聞いて同情して唐茄子を売ってくれる。「えー、唐茄子屋でござーい」と掛け声も板についたときに起こったことは‣‣‣。その後は、古今亭志ん朝の名演をユーチューブででも楽しんでください(^o^)。

A 志ん朝の名調子、その江戸弁の歯切れの良さにしびれますね。高座に上がってしばらくしてから、やおら、羽織をぬぐ。ここがまたいい。山藤章二さんが、世の中いやになると落語を聞くと言ってましたが、その通りですね。志ん朝なく、談志もいなくなり、小三治まで去年なくなった。今の落語界には大先輩たちの名人芸を継承出来る人材はいるのでしょうか? 人情あふれる落語の世界も、今や風前の灯火かと思うと、寂しい限りです。

B また話は一転。ウクライナ問題については取り上げる機会があると思うけれど、いま世界で起こっていることの深層を見抜くのはたいへん難しい。「プーチンは狂っている」、「ロシアはけしからん」と言ってウクライナを支援しているだけでは、ウクライナで日々悲惨な状況が続きながらも停戦を実現できないというジレンマがあります。そういう深層を度外視して、「だから防衛費アップだ」、「核共有だ」などとあおっている連中はなにをか言わんやですねえ。

 いま政治に必要なのは想像力と創造力を兼ねそなえた真のインテリジェンスだと思いますが、その点、れいわの衆院議員、大石あき子には感心しますねえ。前回衆院選で彼女が最後の最後に滑り込み当選した意味は、大阪にとっても、れいわにとっても、日本にとっても非常に大きい。

A 大石あき子、いいですねえ。大阪で一大勢力を築いた維新に果敢に挑戦していますし、橋下徹に名誉棄損とかなんとかで訴えられても、「大石あき子、橋下徹に訴えられたってよ」というハッシュタグで軽くいなす、この見事さ。

B たいしたもんだよ、カエルの小便、見上げたもんだよ、屋根屋のふんどし。いや失礼、また古い体質が出た(^o^)。自民党の女性議員はこのところ知性よりも人気、あるいは男性社会に対する媚びみたいなものを基準に選ばれているようだから、まるでインテリジェンスがない。候補を選定する側にこそ問題があると思うけれど、品性ある女性議員の顔がちょっと浮かびません。

A 大石あき子が国会質疑で「貧乳やなぁ」と野次られて、すかさずツィートで「見たんか💢」と。この関西弁にしびれる(笑)。櫛渕万里さんも正式に衆院議員になりましたし、これで今度の参院選でれいわマドンナが当選すれば、言うことなしです。

B 出ました、れいわマドンナ!れいわで公表された女性候補を見ていると、そこにこそ真の女性代表を感じるところもありますね。では、次回はその多彩ぶりについて(敬称略、以後も同じ)。