新サイバー閑話(87)<折々メール閑話>㉟

虐げられるれいわ新選組へのエール

B 櫛渕万里議員は6月1日の衆院本会議で10日間の登院停止という懲戒処分を受けました。2番目に重い処分で、衆議院議員の処分は16年ぶりとか。自民、公明、日本維新の会などの動議です。

A れいわ新選組の山本太郎、櫛渕万里、大石あき子の3代表は同日、記者会見を行い、この処分に強く抗議しました。櫛渕議員は「議会制民主主義そのものを茶番と言ったわけではない。かつて国会審議において野党が国会の玄関を封鎖するような行為までして法案を止めたこともあった。今回、予算審議において悪法が粛々と通っていくのに、そのことに真剣に立ち向かわない野党のあり方を含めて、国会全体が茶番だと言ったわけです」と自分の行動の真意をあらためて説明しました。
 山本太郎代表は、「品位のない自民党とあきらめの野党がこの国を壊してきた。それに対してもう一度やり直そうじゃないか、闘おうじゃないかということを提案した者に対して、このような懲罰は不当でしかない。逆に言えば今後、野党は闘いません、体など絶対に張りませんということを、今回の懲罰で示した。自分たちの手足を縛ったことになるわけだから、間抜けもいいところですね」と批判、最後にぽつりと「狂っているとしか思えない」とつぶやいていました。
 大石議員も「思い通りにならないからといって、やっていいことと悪いことがあるというふうに懲罰理由に書かれているんですよ。逆でしょう? 自分たちが思い通りにどんどん国民を苦しめていこうとしていて、れいわや心ある国会議員たちが、それに対して声を上げて、体を張って戦おうとしている。それに対して、自分たちの思い通りにならないからと、このような懲罰をすることはあり得ない」、「品性がないのは自民党、恥を知れ」(大石)などと激しく抗議の意を表明しました。国会の品位を汚しているのはどちらなのかと思いますね。

B 立憲民主党は、より軽い戒告動議を出したようですが、懲戒動議そのものには賛成していた。「野党第一党がなぜ他の野党を守らないのか」という声もあるけれど、野党第一党が立憲民主党である限り、こういう国会状況は続きますね。

A 櫛渕万里こそ真の国会議員です。彼女の出演するテレビ番組、「朝まで生テレビ」を見ていましたが、意気軒昂たるものがありました。大石さんは、ほんとに肝っ玉が坐っていますね。「もし悪法を身体を張って止められるなら、除名でも何でもやります」と、さらっと言ってましたが、戦慄が走りましたよ。かつて「府政のジャンヌダルク」と呼ばれていたことを思い出しました。みなさん、こんなことで萎縮することはないでしょうが、より一層の活躍を期待したいです。

B かつて山本太郎は「醜いアヒルの子」としての「白鳥の子」なんだと話したことがありますね。今は自民、公明、維新などのアヒルの子に嘴で突かれたり、足で蹴られたり、大いにいじめられていますが、時期が来れば成長して美しい白鳥になるんだと、あらためて大きなエールを送りたいです。

A 最近の政局を見ていても、岸田首相の息子の首相秘書官更迭があったり、維新の躍進で自公連立にさざ波が立ったり、立憲民主の依然としての危機感のなさが際立ったり、コップの中の嵐のようなごたごたが報じられています。コップの中と言えば、今は6月解散するかどうかの自民党内の駆け引きがすごいようです。
 その間に日本の将来に暗雲を生じかねないような問題法案がどんどん成立していきます。こんなことで日本はいいのか、と焦燥感にかられるのが当たり前なのに、そういうまともな議員を懲戒処分するんですからね。統一教会問題で逃げまくっている議長がよく、「櫛渕万里君を懲戒処分とします」なんて言えると思いますよ。

B テレビニュースでは連日、世界各地で洪水、干ばつ、山火事、地震と、同時多発的な災害がひっきりなしに起こっており、地球全体が悲鳴を上げているように見えます。コロナ禍も含めて、これらの天変地異は、経済活動ばかり考えて自然を酷使してきたことに対する自然の悲鳴と言っていいでしょう。
 少し前に、れいわの新党名として「れいわ新世党」はどうかと提案したこともありますが、最近、「人新世」の意味をあらためて考えています。
 実は、遺伝子学の権威で筑波大学名誉教授でもある村上和雄さんの『コロナの暗号 人間はどこまで生存可能か?』(幻冬舎、2021)という本が人新世に注目していました。以下はこの本の受け売りですが、人新世というのは、オゾン層の研究で1995年にノーベル化学賞を受賞したオランダの大気化学者、パウル・クルッツエン氏が提唱したもので、従来の時代区分では1万数千年まえから続く「ホロシーン(完新世)」が最新区分でしたが、彼はいまや「人類の経済活動が地質学的なレベルの影響を与えている時代」として「アントロポセン(人類の新しい世)」という新しい名を提唱したわけです。これを日本語では「人新世(ひとしんせい・じんしんせい)」と呼んでいます。「地球と人間の関係が、人間の営みの影響でそれ以前の時代とは大きく変わってしまった」というわけです。
 きわめてラフな地質年代の略図を示すと、 完新世は新生代第4紀に属し、更新世に続く年代です。クルッツエンはそこに人間活動の爆発的な影響力に注目して「人新世」を新たに加えた。第二次世界大戦後の1950年前後に始まったという捉え方が一般的のようですが、村上さんは「いままさに人類は、自らの手で自らを滅ぼす可能性に向かって突き進んでいるとしか思えない」と書いています。
 最近の天候異変、さらにはコロナ禍などを思い起こすと、この説が大いに納得できますね。それほど大きな人類史的テーマがいま私たちの目前に迫っており、日本も、世界とともに、そういう大問題に向かって叡智を結集すべきですが、国会はご覧のような体たらくということですね。そこで改めて思うのは、こういう時代を射程に収められるのはまさにれいわ新選組しかないということです(「れいわ新世党」を提唱する理由)。

A れいわに大いに頑張ってもらいたいと思いますが、それより、もっと多くの人が低次元のれいわいじめに加担することなく、次期衆院選でのれいわ躍進を求めてほしいです。

B 個人の寄金だけでなく、日本、さらには地球の将来を憂える企業や篤志家、IT起業家の支援も期待したいですね。
 話は突然、古い『三国志演義』の世界に飛びます。後漢末期に政情乱れ、黄巾の乱がし烈をきわめていたころ、劉備、関羽、張飛という3豪傑が後漢王朝の再興をめざして桃園で義兄弟の契りを結んだ。その直後に通りがかった旅商人が義挙に感じて馬、金銀、鉄をポンと寄付します。それで関羽はあの青龍偃月刀、張飛も大鋒を作り、500人ほどの義勇兵を集めたんですね。
 『三国志』の世界では、3という数字がいろいろ意味を持つ。魏、呉、蜀の「天下三分の計」もそうだけれど、三国志にあやかって言うと、れいわ新選組も3人の共同代表制です(^o^)。

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