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矢野 インターネットの第一線で活躍している女性をパネルにお招きして続けているシンポジウムの3回目です。最初にちょっと紹介させていただきますが、前2回のシンポをもとに『女性がひらくネット新時代』という本が出版されました。興味のある方はぜひご購読ください(笑)。
   
    今日のテーマは「世界を変えるネットワーキング」。五十音順に、最初が「市民コンピュータコミュニケーション研究会」というNPOの事務局長をしておられる小野田美都江さんです。市民運動ではどういうふうにインターネットを使っているかを中心にお話しいただきます。次がアーティストの中村理恵子さん。日本には歌を連ねる「連歌」という伝統文化がありますが、歌を絵に替えた「連画」、すなわちデジタルな絵をやりとりする新しいコミュニケーション実験を続けておられます。最後が横江公美さん。本大学経営学部のご出身で、松下政経塾卒業後、アメリカのプリンストン大学研究員などいろんな形の経験をなさって、いまはPACIFIC21という団体の代表です。『E-ポリティクス』(文春新書)などの著者でもあります。情報収集や活用法における日米格差などについてお聞きします。
 シンポに入る前に、法学部長の土屋恵一郎先生と、このシンポジウムを支えてくださっている法学部教授の阪井和男先生からご挨拶があります。

土屋 ご挨拶というより、主催団体として皆さんにお礼を申し上げたいと思います。とくに矢野先生にはシンポジウムのコーディネイションをやっていただき、しかもその結果を立派な本にまとめていただきました。私も昨日一日で拝見しましたが、非常に刺激を受け、さっきも法学部事務室の方全員にこれを読むようにお願いしたくらいです。学生たちにとっても、私たちにとっても、とても意義のあることだと思います。今後とも矢野先生の元気が続く限りこのシンポジウムをやっていただき、本の方も一、二、三というふうに続けて出していただければと願っています。今日はありがとうございました。

矢野 どうもありがとうございます。

阪井 ちょっとお時間を拝借いたします。前回までは法学部教務主任という立場で裏方をやっておりました。5月から情報科学センター所長になりましたので、今日はもう一つの主催団体の立場でちょっと……。情報科学センターは最初からこのシンポジウムの共催団体で、今度副所長になった和田悟先生ともども全面的に協力させていただいております。
 もう一つの顔として、じつは情報コミュニケーション学会会長になりまして、いま一生懸命会員を集めているところです。それで今日、案内を入れさせていただきました。ご興味のあります方はご参加いただければうれしく思います。矢野先生にも特別研究員になっていただいています。2月に設立したばかりの新しい学会ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

矢野 関連して説明しますと、このシンポジウムは法学部主催ですが、今年4月から開設した情報コミュニケーション学部と、いまご紹介のあった情報科学センター、さらに夏井高人先生などがやっておられるシッププロジェクトなどの共催をいただいています。関係者のみなさまに厚くお礼申し上げます。
 それではさっそく始めましょう。


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