さとしくん
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まいちゃん
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あきら君
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ドクター・
クラッカー |
サイバー博士
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この連載の主人公
小学4年生 |
さとし君の
クラスメート |
お隣に住む
大学3年生 |
サイバー博士の宿敵
暗闇の支配者 |
サイバーランドから
やってくる謎の博士 |
「ケータイをなくしたんですが、
どうすればいいですか?」 |
駅や電車へのケータイのわすれものがふえているようです。もし、なくしたり、わすれたりしたら、そのままにしておいてはいけません。だれかがかってに電話をかけると、持ちぬしが料金を支払わなければならないので、注意しましょう。 |
ひろったケータイをなんに使うの? |
公園で
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学校の帰り道、さとし君は同級生のまいちゃんと公園で遊びました。 日もくれかけてきたので、ふたりはわかれようと、手をふりかけたとき、まいちゃんがキャーとさけびました。 「どうしたの!?」 「ケータイがないの!!」 ベンチにおいたケータイがなくなったらしいのです。 「どうしよう」 「すぐ、まいちゃんのお母さんに連絡したほうがいいよ」 と、さとし君はあわてて公衆電話をさがしましたが、どこにも見あたりません。ケータイがふえるにつれて、町の中の公衆電話がすごくへっているんです。 「まいちゃん、待ってて!!ぼくの家が近いから、お母さんをよんでくるよ」 さとし君はいそいで家へ帰りました。 |
いつも
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そのとき、おとなりに住む大学3年生のあきら君がふらふら歩いてきました。 「あきらにいさん!!たいへんだよ。まいちゃんがケータイをぬすまれたよ」 「ヘヘヘ、だいじょうぶ、だいじょうぶ。ケータイなんかとられてもまた買えばいいんだよ」 「えっ!?あきらにいさん、ヘンだよ。あっ!!ドクター・クラッカーにあやつられているな」 「クラッカー?なんだい、それ」 さとし君は家に飛びこむと、さけびました。 「お母さん、まいちゃんがケータイをだれかにぬすまれたみたいだよ」 「どこで!?公園!!それじゃ、まいちゃんのお母さんに電話しましょう」 まいちゃんのお母さんがあわてて、公園にかけつけると、まいちゃんが気まずそうな顔つきで立っていました。 「ごめんなさい。考えたらきょうはケータイを持ってなかったんだわ」 「まい!!」 |
まずはケータイの利用を止めること
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「まいちゃんはいつも人さわがせなんだよね」 | |
しかし、もしほんとうになくなっていたら、さとし君ならどうするね。 | |
「おまわりさんにとどけるかな?」 | |
それもだいじじゃ。もしぬすまれていたら犯罪じゃからの。だが、その前に、まずしなければならいことがある。もし、悪い人がケータイをひろったり、ぬすんだりしたら、なにをすると思うかね。 | |
「そりゃ、電話をかけると思うな」 | |
その通りじゃ。たとえまったく知らない人が他人のケータイを使って電話しても、その料金はケータイの持ちぬしが払わなければならないんじゃよ。 | |
「ひどいね」 | |
だから、まずけいやくしている携帯電話会社に連絡して、利用を止める必要があるわけじゃ。止めれば、いくら電話をかけようと思ってもかけられなくなる。でも、連絡はけいやくした人がしなければならん。つまり、まいちゃんならお父さんかお母さんじゃ。携帯電話会社では二四時間いつでも受けつけておるから、夜でもすぐに連絡をした方がいいぞ。 | |
「そういえば、お父さんも電車の中にわすれたことがあるらしいよ」 | |
駅や電車へのわすれもので、ケータイがきゅうにふえているそうじゃよ。大人の男の人はよくお酒を飲む店にわすれてしまうようじゃの。 | |
「ケータイに名前を書いておかないといけないね」 | |
なくした後、自分のケータイの番号に電話をして、ぶじ取りもどした人もいるが、親切な人にひろってもらえるとはかぎらないからの。 | |
「お父さんはケータイをなくして、友だちの電話番号がわからなくなってこまったといってたよ」 | |
それは重要な問題じゃ。さいきんは電話番号をケータイの中だけにほぞんしている人がふえたので、落としてしまうとわからなくなる。しかも、友人の電話番号やアドレスをひろった人が悪いことに使ったらめいわくをかけることになるからの。ケータイは大切にの。 |
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新聞掲載:2003年10月22日
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