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さとしくん
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みきちゃん
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お父さん
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ドクター・
クラッカー |
サイバー博士
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この連載の主人公
小学4年生 |
さとし君のお姉さん
中学1年生 |
さとし君の
お父さん |
サイバー博士の宿敵
暗闇の支配者 |
サイバーランドから
やってくる謎の博士 |
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「メールにすぐ返信できないときは、
どうしたらいいですか?」 |
| メールには便利なことやいいことがたくさんありますが、家族と食事しているときにもメールのチェックをするほど熱中するのはよくないことです。中にはメールの返信に追われて、ヘトヘトに疲れてしまう人もいるようですよ。 |
| 友だちならわかってくれる |
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メールが
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| きょうは日曜日。お父さんが古くなったケータイを買いかえるというので、さとし君とみきちゃんはいっしょにショップへ来ています。 「わあ、いっぱい種類があるんだなあ」 「やっとお父さんのケータイも、カラー画面になるのね」 三人があれこれ見ていると、高校生くらいの女の子があわてて飛び込んできました。 「ケータイがこわれちゃったんです。メールの着信ができなくて…。友だちから返事が来るのにこまるの。直して!」 店員さんが女の子のケータイを調べていいました。 「どこもこわれていませんよ。二時間前にはちゃんと届いた記録もあるし。ただメールが来てないだけでしょう」 「え?おっかしいなあ。じゃあ、なんでこんなに返事よこさないのよ。あっ、ホントだ。来た来た!」 店員さんがまだ何かいいかけているのに、女の子はケータイの画面を見ながらお店を出て行ってしまいました。三人はびっくり。 「なんだあれ?」 「メールで頭がいっぱいなんだな」 |
いっしょに
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| 「お父さんの会社でも、食事中にもケータイをはなさないヤツがいるよ。メールが来るたびに、目の前でチェックされるのは、あまりいい気持ちじゃないな」 「メールを見てなくて自分だけ知らないことがあると、仲間はずれになりそうな気がするのよ」 買い物がすんで帰る途中、まいちゃんがケータイを持ってトボトボ歩いているのに会いました。 「あ、まいちゃん。なんだかいつもより元気がないね」 「さとし君。友だちからメールの返事が来なくて…」 「なんだ、そんなことか。そのうち来るよ。それよりうちでいっしょに遊ぼ」 「うん、そうだね」 |
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メールに心を奪われたら、まわりの人に相談しよう
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| 「みんなそんなにメールが大事なのかな?」 | |
| むかしからなかのいい友だちとは手紙のやりとりをしたもんじゃ。 | |
| 「お母さんもむかし、友だちと手紙を回したり、交換日記をしたんだって」 | |
| それと同じじゃよ。いまはケータイメールで、いつでも相手に自分の気持ちを伝えられるようになったんじゃ。 | |
| 「でも返事するのも大変だね」 | |
| そうなんじゃ。メールの返事をすぐに打たないと友だちにきらわれるんじゃないかと、必死に返信をしてヘトヘトに疲れてしまう場合もある。それから、いつでもどこでもケータイのメールをやめられなくなってしまうのもこまるな。 | |
| 「ケータイショップに来たあのおねえさんはそれかも」 | |
| メールが来ないと、友だちがいなくて世の中からとりのこされたような気分になってしまう。それでメールのことが頭からはなれなくなる。心配じゃなあ。 | |
| 「そんなことはない! みんなあの高校生のようになるのがあたりまえなのだ」 | |
| 「あっ、ドクター・クラッカー!!」 | |
| 「ブラックサイバー帝国では、メールがきたら目の前にだれがいようが、すぐに返事を出さないと逮捕される。人間の気持ちはケータイでつながっているのだ。早く返事を出さないのは相手を大事にしてないということになるのだぞ」 | |
| 「そうかも…返事が来ないと、無視されたような気持ちになるもん」 | |
| 「だろう?返信するのに疲れるようではブラックサイバー帝国では生きのこれないぞ」 | |
| 「そんなことないよ! だってご飯を食べたり、宿題をしてたり、メールを打てないときもあるじゃないか」 | |
| そうじゃ、弱気になってはいかん、みきちゃん。 | |
| 「そうね。友だちなら、わかってくれるはずだわ」 | |
| もし、どうしてもメールがつらくなったり、メールが気になってしかたなくなったら、お父さんやお母さん、先生などまわりの大人に相談してみるのがいいな。ドクター・クラッカーなぞこうじゃ!ワクチンビーム! | |
| 「おぼえてろよ!!」 |
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新聞掲載:2003年10月8日
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