さとしくん
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みきちゃん
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ゆかさん
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しんごくん
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サイバー博士
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この連載の主人公
小学4年生 |
さとし君のお姉さん
中学1年生 |
近くに住む
高校2年生 |
さとし君のおさななじみ
小学4年生 |
サイバーランドから
やってくる謎の博士 |
「写真をとったり送ったり
できるのはなぜですか?」 |
カメラがついているケータイが人気になっています。本当に便利なんでしょうか。どのように使われているのでしょうか。そして、どうしてケータイで写真を送ることができるのか知っていますか。サイバー博士に聞いてみましょう。 |
ケータイとデジカメが合体 |
ケータイに
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友だちと遊んだ帰り道、さとし君はケータイを見ながら歩いているおとなりのゆかさんと出会いました。 「ゆかねえさん、こんばんは。歩きながらメールするとあぶないよ」 「あら、さとし君。こんばんは。またおこられちゃったわね」 「ゆかねえさんはメールが好きなんだね。さっき何かとてもうれしそうだったよ」 「ちょうどお友だちからメールが来たの。ほら、さとし君見る?」 「あれ、これってメールなの? 文字じゃなくて男の人がうつっているけど」 「これはカメラつきケータイっていうの。お友だちのケータイにはカメラがついているから、写真をとって送ってくれたのよ」 「へぇー、カメラじゃなくてケータイでとって、そのまま送れるの?」 さとし君は少しおどろいたようです。 |
メールが
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家に着いたさとし君は、みきちゃんに聞いてみました。 「みきねぇのケータイでも写真とれるの?」 「もちろんよ。毎日とってるわ。ほら、さとし。ポーズ!」 と、みきちゃんはさとし君にケータイを向けました。 「それよりもちょっとぼくにもとらせてよ。どうすればいいの?」 「ここにある丸いのがレンズよ」 「わー、画面にみきねえがうつってる。すごいなあ。でも、毎日なにをとっているの?」 「そうね、自分の顔とか友だち、きれいな景色とかもね。文字だけのメールよりも楽しいでしょ」 「でも、どうしてケータイで写真が送れるのかな?」 「それはメールと同じでしょ」 「でも文字と写真はちがうでしょう?」 「うーん」 みきちゃんも困ってしまいました。 |
文字も写真も同じデジタルデータとして送られる
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メールが送られるしくみはこの前、話したね。 | |
「メールを小さな"小包み"にわけて送るというのはおぼえているよ」 | |
ケータイで写真を送るときも、基本的にはそれと同じことなんじゃ。見た目はちがうけれど、文字も写真もデジタルデータだからなんだね。デジタルというのは0と1という数字の組み合わせのことなんじゃが、それが姿を変えて、さとし君たちの目には文字や写真に見えるようになっているんじゃ。 | |
「文字と写真でちがうところはあるの?」 | |
一番大きなちがいはデータの量じゃね。文字にくらべて、写真はたくさんのデータが必要なんじゃ。だから、写真をメールで送る時には多くの"小包み"が必要になる。それだけ料金もたくさんかかるんじゃ(くわしくはコラムを見てね)。 | |
「楽しくてたくさん写真を送っていたら、電話代がふえちゃってお父さんにおこられたわ」 | |
文字と写真はじょうずに使いわけないといかん。料金のことはもちろんじゃが、相手に何をメールで伝えたいのかをよく考えてみることも必要じゃ。たとえば、文字で「うれしい」と送るよりも、笑顔の写真を送ったほうが相手にはうれしいという気持ちが伝わることもある。逆にかんたんな連絡の場合には文字だけ送ればいいんじゃね。 | |
「カメラつきケータイが役に立ったようなことはあるの?」 | |
悪いことをしている人をカメラでとって警察に知らせた人がいるそうじゃ。仕事をしている人が、はじめて会った人の顔をとって、名刺といっしょに整理する、なんていう使い方もあるようじゃな。 | |
「カメラつきケータイってすごいね!」 | |
たしかにいろいろと便利じゃが、やはり守らなければならないマナーもあるんじゃ。たとえば、なんのことわりもなく、急に写真をとられたら、みきちゃんはいやじゃろ。 | |
「そりゃ、そうよ」 | |
ところが、そんな失礼なことを平気でするおとなもいるんじゃ。いくらケータイでもカメラはカメラじゃから、写真をとりたければちゃんと相手にことわらなければいかんよ。 | |
「お友だちにも伝えておくわ」 |
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(M)
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新聞掲載:2003年8月13日
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