さとしくん
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ゆかさん
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あきら君
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?
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サイバー博士
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この連載の主人公
小学4年生 |
近くに住む
高校2年生 |
お隣に住む
大学3年生 |
?
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サイバーランドから
やってくる謎の博士 |
「電話をするときには
どんなマナーがありますか」 |
歩きながらケータイをしている人をよく見かけるね。でも使うときにはちゃんとマナーがあることを知っているかな? マナーを守らないと、まわりの人のめいわくになるだけでなくて、ケガをする危険もあるんだよ。 |
歩きながらのケータイは危険 |
歩きながらの
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さとし君は朝からウキウキです。なぜって、きょうはおとなりに住む高校二年生のゆかさんと、そのお兄さんで大学三年生になるあきら君が、さとし君を映画につれていってくれるからです。 「あっ、ゆかねえさんだ。いまいくよ」 「やあ、さとし君。ひさしぶり」 「あきらにいさん、こんにちは」 三人がそろって歩き始めたとき、前を歩いていた人が急に立ちどまりました。 「あっ、あぶない」 さとし君はなんとかよけることができましたが、ふり返ってみると、どうやらケータイがかかってきたようでした。 「歩きながら、電話するな、っての」 と、あきら君もおこっています。 |
映画館の
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横断歩道をわたろうとしたときです。こんどはゆかさんのケータイがなり始めました。 ゆかさんはついつい横断歩道のとちゅうでとまって、ケータイをごそごそとさがし出しました。 「あぶないよ。信号がかわるよ」 さとし君が大きな声を出すとどうじに、車のクラクションがすごいいきおいでなりました。 「ごめんなさい」 電車に乗っても、あちこちで着メロの音がなっています。自分のケータイときづかないのか、いつまでたってもなりっぱなしの着メロもあります。さとし君は気になります。 「うるさいな。どうして切らないんだろう」とさとし君。 「それはね、着メロを人に聞かせたいからさ」とあきら君は答えました。 やっと、映画館に着いて、たのしみにしていた映画が始まろうとしたそのときです。聞いたこともないようなにぎやかな着メロがなり出しました。 まわりの人たちのこわい目があきら君に集中しました。 「いけね、オレだ」 |
人にめいわくをかけないことがマナーの基本
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楽しみにしていた映画もさんざんじゃったの。 | |
「いやになっちゃう。ケータイなんかなくなった方がいいよ」 | |
おやおや、急にケータイぎらいになったな。ようするにケータイを使うときにはマナーが大切だということじゃ。 | |
「どんなマナー?」 | |
マナーの基本は他の人にめいわくをかけないということじゃよ。人が歩いているのに急にとまったり、道路や駅のまんなかで電話したりしていたらじゃまになるじゃろ。 | |
「それじゃ、映画館でケータイは最悪だよ」 | |
そうじゃな。劇場、美術館、博物館、レストランなどの静かな場所ではかならずマナーモードにするか、電源を切ること。もちろん学校でも電源は切っておくべきじゃよ。 | |
「なに、マナーモードって」 | |
着メロがなるかわりにケータイがぶるぶるとふるえて、電話がかかってきたことをおしえてくれるんじゃ。 | |
「それじゃ、電車なんかもマナーモードだね」 | |
電車やバスに乗るときには電源を切る習慣をつけたほうがいい。とくに混雑しているときはそうじゃ。まわりの人のめいわくにならないためじゃが、前にも話したように、ケータイからは電磁波が出ているから、健康上の理由からも、電源を切っておいたほうがいいじゃろうな。 | |
「新幹線も?」 | |
新幹線は、デッキといって車両と車両の間の通路があるじゃろ、そこまで移動してから電話するのがマナーじゃよ。そうそう、みきちゃんもおこられたが、病院や飛行機の中などケータイの電源を切らないといけない場所もある。 | |
「飛行機も!?」 | |
やはり電磁波が飛行機の機械に危険な影響をあたえるんじゃよ。危険といえば、車道や踏切でケータイをしているとき、はねられて死んでしまった人もいるんじゃよ。 | |
「あぶないね」 | |
人は電話をしているとき、ほかの音が聞こえなくなったり、目の前のことでも目に入らなくなったりするから、とても危険なんじゃ。ましてや自転車や自動車を運転しながらケータイをするのは命にかかわるような事故につながるから、大人でもぜったいにやめるべきじゃ。車を運転しながらのケータイ利用は道路交通法でも禁止されているんじゃよ。 |
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(Y)
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新聞掲載:2003年7月9日
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