おもいっきりZoomサロン

 全国津々浦々で呱々の声を上げつつあるZoomサロンの一覧をここに掲載します。こういうユニークなことを始めたといったお便りをお待ちします。また<Zoomサロン仕掛け人>が関与したZoomサロンに関しては、すべてここに掲載させていただこうと思います。

Zoomが「アジアのしい」に新風―理事・奥山寿子

 NPO法人アジアの新しい風(略称:アジ風)は、アジア各国で日本語を学習している大学生との交流を通して、相互理解を深めようとする団体です。
 具体的な活動は、日本語を学ぶ学生たちとの1対1のメール交流(「Iメイト交流」と呼んでいる)を通して日本語学習支援、留学生たちの生活支援などをする一方で、日本人会員も相手国の文化や歴史を学び、若者たちからさまざまな刺激を受けています。アジ風では、個人的なメール交流と並行して、来日している留学生を囲んで意見交換など様々な形の交流会も開催してきました。
 しかし新型コロナウイルスの脅威が全世界に及び、今まで開かれていた海外との門戸が閉ざされるに至って、留学生がゼロになり、アジ風の活動もまったく止まってしまいました。2020年2月1日に120数名の参加者を集めて新春交流会を開催したのを最後に、2021年の現在まで約2年間、リアルで大勢を集めての会合は開かれていません。
 新型コロナウイルスが命を脅かすウイルスであることが報道され始めた頃は、アジ風の活動をどのように継続するか、考える余裕もありませんでした。そのうち企業や学校では在宅で仕事や授業を始めているというニュースが流れてきて、2020年5月初旬に、そのツールの一つであるZoomと有料契約をし、少人数での打ち合わせのためにまず使い始めました。
 Zoomは使い勝手もよく、自宅で参加できる利点もあって、その後はアジ風の事務局の打ち合わせや会議にも利用するようになりました。インターネットが使える環境があれば、どこでも参加できるこのシステムは、コロナ禍の中で、その大きな力を発揮することが確認できたのです。
 2020年9月には、会員と留学生予定者の交流会も大学別にオンラインで開始し、タイのタマサート大学を皮切りに、ベトナムのハノイの貿易大学、北京の清華大学と大学院、インドネシアのパジャジャラン大学と続きました。留学予定者のみならず、本国にいるIメイト学生たちとつながることができた時の喜びは大きいものでした。

・「線から面」へ、かえってコミュニケーションを促進

 勇気を得て、翌年2021年2月の新春交流会は、日本を含めて5カ国がそれぞれユニークなパフォーマンスやプレゼンテーションをし、その後にグループディスカッションを行うという盛りだくさんなプログラムで行いました。参加者は約160名。人数が増えても、Zoomのブレイクアウトセッション(いくつかのグループに分けて議論できる)機能を使うことによって、参加者意識も高められたと思います。Zoomは当NPOにとってコロナ禍の中での僥倖でした。
 このような交流会の実施によって、アジアの新しい風の交流は大きく変化しました。このツールに慣れた会員たちは個別の学生とのビデオ会話を始めましたし、グループで自由に会話する自主的な活動も見られるようになりました。それまではごく少数の例外を除いては会員と学生の1対1のメール交流だけであったのが、多くの人が参加するオンライン会話によって、一気に「線から面」の交流に発展していったのです。
 もちろん、多少の制約やリアルでの会合とは違う物足りなさもありますが、新型コロナの変異株がどのように拡大していくかが予測できない今、オンラインでの交流はまだ続くと思いますし、たとえこのウイルス感染が収束しても、オンラインでの交流とリアルでの開催と併用することで、アジアの新しい風の活動がより多彩になっていくと思われます。
 現在の懸念材料は、このツールを使っていない会員へのアプローチをどのように進めていくかです。当NPOでも会員の高齢化が顕著となり、ITの恩恵を受けていない会員、ITから距離を置いている会員、デジタルデバイドといわれる人たちも少数ですが存在しますので、彼らを取り残さないことが当面の課題だと思っています。その意味でもオンラインとリアルを併用していくことが必要であると強く感じています。

 注記・Onlineシニア塾の講座「若者に学ぶグローバル人生」のスピーカーのかなりはアジアの新しい風からの紹介です。日々の地道な活動の上前をはねるようで恐縮しつつ、しかも図々しく、さらに多くの方の紹介をお願いしている次第です。未曽有のコロナ禍にZoomを武器に果敢に応戦、ツールとしての限界も克服して、よりコミュニケーションを深めている様子を担当理事、奥山寿子さんに報告していただきました。Onlineシニア塾のバックボーンである「サイバーリテラシー」から見ても大変すばらしい試みだと思います(Ý)。

◎2021.7.29 「気候危機とラウダート・シ ~ 母なる地球に愛をこめて」<Zoomサロン探訪記①>

 Onlineシニア塾のメンバーでもあるメリノール宣教会修道女、キャサリン・レイリーさんが主宰して7月29日午後7時から2時間ほど行った環境問題オンライン・セミナーに参加した。「ラウダ―ト・シ」というのは2015年にローマ教皇が環境問題に関して行った回勅(重要なテーマについて教皇が信徒に直接語りかける「手紙」のようなもの)のタイトルである。
 各地の修道院関係者や気候問題に関心をもつ人など60人以上が参加し、基調報告を聞いたあと各地の実情や意見交換を行った。最後のディスカッションまで残った人が40人以上いた。米国のゴア元副大統領が携わり、世界100か国以上で開催されている環境問題に関するセミナー、クライメート・リアリティ・プログラム(Climate Reality Program)の一環でもあり、第1部ではプログラム・リーダーの資格をもつ理学博士、境野信さんが講演した。
 その中で「人新世」という言葉が紹介されたのが印象に残った。地球は地質学的に見て新たな年代に突入したという考えに基づいており、人間の活動の痕跡が地球の全表面を覆いつくした年代という意味である。地表はビルやコンクリートで覆われ、海にはマイクロプラスチックが浮遊し、大気は二酸化炭素で充満している。もはや未開地はないばかりか、人間の活動は全地球を覆うに至った。
 それは同時に人間の経済活動が地球を食いつぶしていることを意味する。新自由主義経済はすべてを市場に取り込み利潤の糧とし、人びとの精神や魂まで切り崩しているが、今や地球危機そのものが私たちの生き方を抜本的に改めることを迫っているわけである。 
 私たちは今何をすべきか、というのがセミナーのテーマで、2050年までに二酸化炭素排出量をゼロに抑えるための政治的課題とは別に、私たちが日常的に二酸化炭素放出を減らすためにできるものは何かと言った身近な提案も行われた。境野さんによれば、化石燃料で飛ぶ飛行機に乗るのも、なるべく控えた方がいいのだとか。 
 コロナ禍のもとで強行された東京オリンピックでは不祥事が頻発しているが、オリンピック関係者用に調達された食糧の大量廃棄をどう考えるべきか。このような無駄を何の痛痒も覚えずにやれるようになっている現代人の感性をこそ問題にすべきだと、突然、発言を求められて、私はまとまりのない感想を述べた。
 最後にキャサリンさんが、「前回は20人規模の参加者だったが、今日はその倍以上。少しずつ仲間を増やしていくことが力になる」と述べ、事務局の水谷安江さんは「講演依頼があればどうぞ」と呼びかけていた。
 たしかに。こういうZoomサロンをもっと広げていくべきである。だからこそ、Onlineシニア塾にも多くの人に参加してもらいたいと、我田引水的に思ったわけでもある(Y)。なお次回セミナーは10月13日19時からだそうです。希望者はcommon.home5292021@aol.comまでメールを。

<探訪先を探しています。ご連絡いただけると幸いです>

◎2021.1.9 『探見』の会「江戸城おもしろ史―天守再建ができたら」

 Onlineシニア塾の主要メンバーでもある森が主宰する『探見』の会(メールマガジン『探見』を毎月発行、読者1000人)が、従来実施してきた現地見学会や講習会を自粛せざるを得なくなって、急遽、オンラインで行なった。40人以上の申し込みがあり、今回の講師は、江戸城天守を再建する会会長・太田資暁さん(太田道灌の子孫)。 私もZoomサロンを主宰するのは初めてで、西岡恭史仕事人に助力をあおいだ。パワーポイント画面80枚以上を駆使した太田さんの講演はスムーズに運び、その後の質疑応答、意見交換も大盛況だった。まさに「案ずるより産むが易し」というのが〝大仕事〟を終えたときの感慨だった。(『探見』編集発行人・探見の会代表幹事 森治郎)

◎2021.1.30 「子育てとの両立をしながら働く女性を支援するためのオンラインサロン」

 高山れい子さんが主催する「子育てとの両立をしながら働く女性を支援するためのオンラインサロン」を西岡が手伝いました。事前に主催側とのZoomでの打合せ、当日サロン開始前にMC担当者とも打合せを行いました。
 講師の川崎市議会議員、各務雅彦氏の、地域の子育て環境の向上を目指して議員になった経緯や、銀行勤めをしながら2人を育てたシングルパパの奮闘ぶりを聞いた後、質疑応答がありました。土曜日の昼間ということもあり回線の不備があった方もいたが、8名参加のもと無事終了しました(N)。

◎2021.2.21 高承研でもミャンマーの若者から話を聞く

 Onlineシニア塾第13回<ミャンマーの若者に聞く>をきっかけに、私の主宰する「高度技術者育成と技能伝承研究会」(高承研)でもミャンマーの若者から話を聞きました。前日にマンダレーで国軍の発砲による死者の報道があった影響もあってか、星野さん、ミャンマーの若者2人、高承研側は私を含め9名が参加しました。
 話を聞いた後は、CDM(市民的不服従運動)について、アウン・サン・スーチーさんの評価、影で軍を支援する中国の影響力 への懸念、支援活動へのカンパ、広報活動の重要性などについて活発な議論がありました。
 最後に、年長者から60年安保や70年安保闘争のころの思い出や反省の弁を伺い、それに基づいて、短期的な思いに駆られて跳ね上がった活動は控え、理性的、科学的に対処することの重要性が語られました。参加したミャンマーの若者からも現状への考え方や抱負が語られて、自分の意見を堂々と話される様子に感心しました。たいへん有意義な会でした(「高度技術者育成と技能伝承研究会」主宰・大野邦夫)。