<60>調べものから被害の防ぎ方まで、「小学生ケータイ授業」60(05/6/5)
千葉県柏市の小学校に、ケータイを使ってユニークな授業をしている先生がいる。旭東小学校の佐和伸明先生だ。金沢大学の中川一史先生たちと「携帯活用プロジェクト」に参加、ケータイを使った調べ学習や他校との交流を行っている。
一昨年、佐和先生が担任した6年1組では、ケータイを修学旅行のガイドブック作成に役立てた。電話で取材調査したり、ゲストティーチャーに来てくれた雑誌編集者と授業の後もテレビ電話で連絡を取り合って、冊子製作のノウハウを教わったりした。ほかにも学校での出来事をカメラ撮影し、説明の文章をつけて学級日誌としてケータイと学校のHPを通して毎日発信するなど、ケータイを使っていろいろな実践にしたんだ。
また、「便利なの?危ないの?携帯電話について考えよう!」というテーマで、ケータイのメリット・デメリットを調べて話し合い、通信会社の人を講師に招いて話を聞くなど、情報モラルを学ぶ授業も行った。
佐和先生は、「ケータイはコミュニケーションをとるための道具。上手に使えば、人との付き合いや自分自身の学びを深めることができる」と話す。迷惑メールなどデメリットに関しては、「あらかじめ知識をもつことで、被害を防ぐ判断力がついていく」という。
5、6年生のとき佐和先生に学び、いまは柏市立柏中学校2年生の石井奏絵さんは、小学校3年生からプリペイド式のケータイを使っている。授業を振り返り、「ケータイは便利でいいことばかりだと思っていたけど、こわいこともあると知ることができた」と話す。その一方で、「テレビ電話で遠く離れた学校の子たちと話したり、勉強にも生かせたりできると気がついた」という。
同じく柏中2年の石川亜佑美さんは、中学生になり自分のケータイを持った。「授業はとても印象に残っている。学んだことはこれからも役立ちそう」と話す。
現在、佐和先生が担任する5年1組も学級日誌を続けている。さらに、「さわキッズケータイ研究室」を立ち上げ、ケータイの利用方法やモラルについての意見をウエブなどで情報発信していこうと話し合っているところだ。どんな意見が出るのか楽しみだね。(MH)
投稿者 Naoaki Yano : 2006年06月04日 13:20