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2006年06月04日

<59>遠隔操作でハンティングするのをどう考えるか(05/5/29)

 インターネットや無線を使って、離れたところからロボットや機器を動かす遠隔操作という技術はこれから重要になるといわれているけれど、アメリカでちょっと困った遠隔操作がいま話題を呼んでいる。

 それは、自宅にいながらパソコンを使ってシカやヒツジなど動物を撃つ“オンライン・ハンティング”だ。運営者が借りているテキサス州の牧場にビデオカメラと連動したライフルを置き、利用者が実際に狩猟を楽しむというもの。会費は月約15ドル、弾は10発(最大20分)で約6ドルだ。あわせて約2200円ほどになる。

 運営者は開設したサイト上で、「身体の不自由なハンディキャップを持つ人たちや、ハンターたちが利用できる」と述べているが、動物愛護団体やハンティング団体は「おぞましいゲーム」と反発し、オンライン・ハンティングを規制しようという各州の動きも出てきた。

 ビデオゲームのように動物を撃つことを、ハンティング団体は道徳的に許せないと攻撃しているが、一方で「人間は過去、ハンティングのために高性能のライフルなど新しい技術を利用してきた。ITもその一つ」という意見もある。

 たしかに、オンラインで体感もなく生き物を容易に殺せる“システム”はおぞましいものだが、そもそもハンティング自体が道徳的でないという考え方もあるだろう。ITの登場は改めて趣味としてのハンティングの道徳性を問うきっかけになるように思える。

 技術としての遠隔操作はすでに社会のいろいろな場所で活用され始めている。

 例えば、東京消防庁は危険な火災現場で消火活動をおこなう無人走行放水車や、地下街火災などで活躍する遠隔操作式消火装置などいくつかの消防ロボットを実用化している。 また医療分野でも手術や診断を遠隔操作でおこなう技術が急速に進んでいる。

 さらに近未来の住宅では、携帯電話などを使って様々な情報家電を外部からコントロールできるようになる。確かに遠隔操作は便利だが、できるから何でもやるのでは知恵がない。多くの人が幸せになるのかという視点を持つことが大事だ。(KY)

投稿者 Naoaki Yano : 2006年06月04日 13:19

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