<53>おトクで災害時もつながりやすいIP電話(05/4/17)
遠くに住む友だちにタダで電話ができたら、どんなに便利だろう。それを実現できるのがIP電話だ。昨年末までの利用者総数が約783万件(総務省調べ)と、急速に広まってきている。
IPはインターネットプロトコルの略。普通の電話はNTTの高価な電話交換機を経由して音声信号を送っているのに対して、IP電話はインターネット技術を使って安価にデータを送り音声通話をおこなう。
IP電話の特徴は、何といっても通話料金の安さだ。インターネット網は、電話網に比べて設備のコストが低い。また、一度に大量のデータを送ることができるので、ひとつの通話にひとつの回線を使う一般電話よりも価格を安く設定できる。
IP電話を使うためには、ADSLやケーブルテレビなどインターネット接続サービスを利用していなければならないけれど、電話をかける相手もIP電話を使っていれば、通話料金は無料。一般電話や国際電話の通話料も安く、基本料金やモデムなどの使用料がかかったとしても、おトクということになる。
ただし無料サービスは、同じ通信会社や同じ系列グループのプロバイダーの利用者間という条件付き。IP電話に加入すると、これまでの電話番号のほかに、050で始まるIP電話専用の番号をもらえるが、残念ながらいまのところ050同士であればすべて無料というわけではないし、グループ間の相互接続ができない場合もある。
ほかにも電話の発信位置の確認ができないという問題から、110番や119番の緊急ダイヤルへの接続ができないなど課題も残る。だが、新しい時代の電話として、個人の利用者だけでなく、企業でも導入を進めているところが多いようだ。
値段の安さだけではなく、インターネットのメリットを活かした利用法もある。地震などの災害のときは、停電にさえならなければ固定電話や携帯電話よりもつながりやすいという証言もある。IP電話はこれからが注目だ。(MH)
投稿者 Naoaki Yano : 2006年06月02日 14:22