<48>ひきこもりがちな人をメールで支援(05/3/13)
困難な問題に直面している人を電子メールで支援する活動が増えつつある。
NPO法人教育ルネッサンスは今年1月からひきこもりがちの人やその親を支援するサイト「ラポール・サポートセンター」を開設。パソコンやケータイのメールで相談を受け付けるメール活動を始めた。“クイック・カウンセリング”では、専門のカウンセラーやひきこもりの体験者が無料でカウンセリングをおこなう。周りに相談できず悩んだり、後ろ向きになりがちな当事者も、実際に会わずに相談できるので本音で話しやすいメリットがある。また気軽に相談できるため事態が深刻になる前に解決への一歩を早めに踏み出すことができる。
昨年始まった「うつ病セルフケアメールマラソン」(うつ・気分障害協会が運営)は、ケータイのメールによるうつ病患者の支援をおこなっている。
患者のケータイに毎日「お薬は飲みましたか?」「今日の気分指数は何%?」などのメールを送り、患者がこのメールに返信することで坑うつ剤の飲み忘れを防止し、患者とコミュニケーションを取りながら回復への道のりを励ます。
こうしたメール支援は、1997年に始まった「インターネット禁煙マラソン」の成功で注目された。何度タバコをやめようとしても果たせなかった人の禁煙を高い確率で成功させた秘密は、メーリングリストの中での匿名のふれあいにあった。
挫折しそうな気持ちも、匿名ならば正直に話すことができる。自分と一緒に挑戦している仲間の励ましや、経験者・専門家のよるアドバイスが孤独な戦いを成功へと導いてくれる。「ありのままの自分を出していい」「こんな思いをしているのは自分だけではない」「自分を支えてくれる人がいる」――。そう思える環境を得たとき困難に立ち向かう力が湧いてくる。
もちろんメールだけでは十分な情報のやり取りができない分、誤解したり、逆に誤解を招いたりすることもある。そのことを知った上で、メールのよさを生かすようにしたい。(MN)
投稿者 Naoaki Yano : 2006年05月31日 10:59