<32>中越地震ではケータイも使えなくなった(04/11/14)
大きな被害をもたらした新潟県中越地震はケータイの弱点も明らかにした。村ごと避難生活を強いられている山古志村では地震発生によって防災無線が壊れ、固定電話も通じなくなり、頼みの綱だったケータイも使えなくなった。報道によれば村には基地局が立っており、山間にしてはケータイがよく通じたので、いざとなってもケータイで緊急連絡ができると村の人たちは考えていたらしい。
ところがこの基地局が地震によって機能しなくなり、山古志村は外と連絡がまったくとれない“陸の孤島”になった。同じように一時、孤島となった市町村は20カ所近くあったという。
さらに、停電によって非常用の予備バッテリーを使い果たしてしまった基地局が何十カ所にも広がり、一時、長岡市、小千谷市、十日町市などの広いエリアでケータイが使えなくなった。10月29日時点で固定電話がほぼ復旧したのに対して、NTTドコモのケータイは山間部の一部でまだ利用できない。
また被災地域への全国から電話が通常の45倍に達し、通信回線が混み合い、ケータイ会社が規制をおこなったので、ケータイがとてもつながりにくくなった。
1995年の阪神淡路大震災のときは真っ先に通じなくなった固定電話に対して、携帯電話やインターネットは震災後も「生きて」いて住民たちの貴重な連絡手段となった。しかし、いまでは当時と比べられないほどケータイの利用者が増えており、災害が起きたときにはつながりくくなるため、ケータイを信用しすぎるべきではない。実際、利用者の少ないPHSは規制をかける必要がなく、市街地では平常通りに使えたという。
一方、iモードなどのデータ通信には規制がかからなかったため、NTTドコモが提供した「iモード災害用伝言板サービス」はよく利用されたようだ。これは被災者が安否などの情報をケータイから登録すると、家族・知人が被災者のケータイ電話番号でそれを確認できるというサービスだ。いざというときのために使い方を知っておくといいだろう。(KY)
投稿者 Naoaki Yano : 2005年11月13日 21:36