<30>耳につくケータイでの一方向の会話(04/10/31)
「えっうそ!ホントに!?」
電車でとなりに座っている人がケータイでこんな会話をしているのを聞いてイライラしたり、逆にどんな話なのかと気になったりする人もいるだろう。その理由がイギリスの心理学者アンドリュー・モンク教授らの調査でわかったと科学雑誌『ネイチャー』(2004年10月5日号)に報道された。
調査によると、人間は会話で片方の声だけが聞こえると、本能的にそれを聞かなければならないと感じるらしく、まるで会話が成り立つことを望んでいるかのように、自然と耳を傾けてしまうのだそうだ。
「対面での会話」と「ケータイでの会話」を被験者に聞かせる電車内の実験では、対面での会話なら、たとえ会話の片方だけしか聞こえなくてもあまり気にしないという結果が出た。つまり、あらかじめ相手のいる会話だとわかっていることが、人間の心理に自然な感情をもたらすようだ。もちろん相手がいても大きな声を出しすぎれば、周りの人をイライラさせるから、必ずしもケータイによる会話の方が人を不愉快にさせるとは限らない。
また会話の目的や内容も、聞く人の心理に影響を与えるようで、何の目的もなしに他愛もないことを話したり、とてもプライベートなことを聞かされたりするのも、周囲を不愉快な気持ちにさせるそうだ。
『ネイチャー』の記事によれば、イギリスでは車両の一部に「ケータイ・フリー・ゾーン」を作っているケースがいくつかあるようだ。また記事にはこんなことも書いてあった。
「新しい技術ではいつものことだが、ケータイをリードしている日本では、礼儀正しいケータイユーザたちは、電話をするとき、人から離れ会話を隠そうとする」
電車内ではケータイをマナーモードにして会話しないことが一番だが、どうしても電話に出なければならないときは、なるべく人から離れて、会話を隠すように小声で手短に目的を持って話せば、周囲をイライラさせることが少なくなるかもしれない。(SM)
投稿者 Naoaki Yano : 2005年11月13日 21:33