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2005年10月29日

<26>障害のある人も同じ電子の教科書で学ぶ(04/10/3)

 みんなが使っている教科書の多くは紙の本だろうが、アメリカではいま「デイジー」という規格による教科書の電子化が本格化しようとしている。

 電子教科書を進めようとしているのは、障害のある人もない人も同じ教科書を使えるようにしようというねらいがあるからだ。

 これまでは、通常の教科書を作ってから、視覚に障害がある人のために点字版や大きな活字版、録音版などの教科書を別々に作っていた。アメリカでは「ディスレクシア」という障害をもつ人たちのためにも録音版が作られている。

 ディスレクシアとは知力や視力は正常なのに、なぜか文字の読み書きが極端に苦手という障害だ。俳優のトム・クルーズがこの障害を持つという話は、日本にも伝わっている。彼は台本を読むのが困難なため録音してもらい、それを聴いて台詞を覚えているそうだ。

でも、同じ内容の本を別の形に作り変えなければならないのは大変だよね。電子教科書なら、パソコンに入れるだけで、朗読を聞きながら文字を追うことができるし、文字表示を大きくすることもできる。以前、ここにも書いた点字ディスプレイを使えば、点字で読むこともできる。

それだけではない。電子教科書は文字と音声のほかに画像も自由に使えるので、アニメやビデオの映像で分かりやすくすることもできる。また身体が不自由で紙の本のページをめくれない人も、自分に合ったスイッチで操作できる。

 アメリカでは、すでに障害のある人もない人も同じ学校で学ぶことが普通になっているけれど、同じ教科書を使うことができるようになれば、いっしょに学ぶことがさらに当たり前になるだろう。
 
 ちなみにデイジーという規格は国際図書館連盟などで活躍した河村宏さん(国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所)が中心となって世界中の人といっしょに開発したもので、盲人用録音図書への利用では日本が最先端を走っている。日本でも電子教科書が広がって、障害のある人といっしょに学校で学べるようになるといいね。(MN)

投稿者 Naoaki Yano : 2005年10月29日 23:05

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