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2005年10月04日

<22>誰もが使いやすい「アクセシブル」なサイトに(04/9/5)

 ホームページを「見る」のではなく「聴く」人がいる。それは、目が見えない人。音声ブラウザーというソフトを使って、ウエブ上に書いてあることを読み上げさせるんだ。

 この技術によって、目の見えない人の情報生活は大きく変わった。以前なら印刷物の情報は人に読んでもらったり、点字に翻訳してもらったりする必要があった。それが、いまではウエブで、人手を借りずに調べられるようになったんだ。

 しかし、見える人と同等にウエブを使えるようになったのかというと、残念ながら、まだそうなっていない。たとえば、トップページが全面動画になっているウエブサイトがあるけれど、そういうページの多くは音声ブラウザーで読める内容が入っていない。これでは、見える人に対して真っ暗な画面を見せるのと同じで、どうやってそのサイトに入ればいいかわからない。

 健常な人が使うことしか考えないで作られたサイトには、他にもさまざまな問題がある。そういうサイトに使いにくさを感じる人は、実は目が見えない人だけではない。たとえば、みんなのお父さんやお母さんの中でもすでに老眼が始まった人は、文字が小さい上にブラウザーの拡大機能を使っても拡大できないサイトに出会ったとき、読むのに苦労しているはずだ。

 また、手や腕が不自由な人は、マウスが使えないのにマウスでしか操作できないサイトがあって途方に暮れるなど、いろいろな使いにくさに直面している。

 実は、こうした問題を起さないための技法はかなり開発されている。障害がある人にとっての使いやすさを意味する「アクセシビリティ」が、高齢社会のITの重要なテーマになったからだ。そのことがサイトを作る人たちにまだ十分に理解されていない。

 誰の人生にも、病気やケガ、あるいは老化のために、日常生活に障害が出る時期がある。アクセシビリティは、「障害者という他人」の問題ではなく、自分を含めたみんなの問題だということを知っておいてね。(MN)

投稿者 Naoaki Yano : 2005年10月04日 15:13

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