<20>掲示板を社会へ広く開いた窓として活用(04/8/22)
各地で掲示板やチャットを利用する際のマナーを教える「情報モラル教育」がさかんになっている。インターネットを使わないという方向ではなく、どうしたらうまく使えるかという方向に進んでいるのはすばらしいことだ。
このコラムでも、メールや掲示板での言葉づかいの問題や気をつけることなどを取り上げていきたいと思っているが、マナーだけ勉強して終わりというのでは意味がない。
だって、いくら正しいディナーの食事作法を知っていても、食べなければ仕方がないだろう。
東京都中野区の、ある中学校ではインターネットの掲示板を使って全国小中学校の生徒や先生たちといろいろな問題について議論をかわしている。
たとえば、「クジラは食料か、保護動物か」、「ブラックバスは駆除するべきか、利用するべきか」など、とくに環境や自然の問題についてみんなで議論することが多いようだ。
みんなも知っているように、クジラは日本や他の国々でも古くから食料として捕獲してきた。しかしクジラを食べたことがない国の人々はその伝統が分からず、捕獲を禁止して保護するべきだと主張している。
ブラックバスはもともと海外の魚だが、日本の湖などで異常に繁殖し、それまで住んでいた魚を食べてしまうため駆除するべきだという声も上がっている。
この中学校では議論するだけではなくて、実際にクジラをみんなで調理して食べてみたり、ブラックバスを釣りにいって食料として利用できるかどうか試したりした。
こうした体験をもとに、伝統的なクジラ漁を守ってきた漁師などから意見を聞くなどして、自分たちの考え方を発展させていく。掲示板やメールはこうした意見の交換にとても便利だ。
もし英語で海外に発信できるなら、海外の中学生からクジラは守るべきだという意見を聞くこともできるだろう。掲示板は世界を含めた社会に開かれた窓であり、仲間だけの閉じた世界だけで使うのはもったいない道具なんだ。(KY)
投稿者 Naoaki Yano : 2005年09月14日 15:02