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2005年09月12日

<12>文字だけで伝えるには工夫と慎重さが必要(04/6/20)

 佐世保で小6女子が同級生に切りつけられ死亡した事件は、心の問題が複雑にからんで起きた悲しい出来事で、インターネットだけが原因ではない。けれども、人と人の気持ちをつなぐための道具としてパソコンやケータイを使うために、もう少しメールやチャットの性質を知っておこう。

 アメリカの行動科学者アルバート・メラビアンによると、人のコミュニケーションは55%が態度、38%が声の調子で意味が伝わり、言葉が占める割合はわずか7%に過ぎないそうだ。同じ「やだ」という言葉でも、微笑みながら小声でいうのと、にらみつけながら大声でいうのでは意図がまったく違ってくる。

 だから文字だけのコミュニケーションでは誤解が多くなり、送る側も受け取る側も工夫と慎重さが必要になる。

 「ヤダ(^-^)」「やだ!」「ヤだな~」と、顔文字や記号、語尾の変化で気分を表現するのは工夫の一つだね。画面が小さくて書ける文字数が限られているケータイメールで、絵文字や写真など視覚的な機能が発達したのはちゃんと意味があることなんだ。

 相手に誤解されずに自分の気持ちが伝わるか、文章全体をじっくり読み返してから送信ボタンを押すことも大事だ。とくに受け取ったメールに対していい気持ちになれないときは、感情にまかせて返信しないほうがいい。友情はゆっくりと時間をかけて築いていくもの。すぐに返事をしないことで関係がこじれるのが心配なら、「考えたいから明日まで待ってね」と返信しておけばいいんだ。

 受け取った文章は、そのままホンネと考えず、相手の気持ちや状況を想像してみる。返事が来ないことに対しても同じだ。気をつけたいのは、メールやチャットでは自分の気持ちを相手に重ねがちになること。

 ネットの向こうにいる友だちの顔を思い浮かべず、自分の思いばかりをふくらませれば、極端に相手を理想化して、いい人だと思いこんだり、逆に悪意だけをどんどん大きくして、怒りや悲しみで心がいっぱいになってしまうことにもなる。

 たくさんの人と一緒に遊び、笑い、泣き、怒り、けんかをしてこそ、親友はできる。ネット上で不快な思いが強まったら、「会って話そうヨ!」と提案したり、他の友達や大人に相談したりして、サイバースペースから抜け出してみよう。きっと、「ごめんね」と謝るためにキーをたたく、素直な気持ちになれるだろう。(MH)

投稿者 Naoaki Yano : 2005年09月12日 10:29

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