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2005年09月10日

<10>パソコン同士おしゃべりできるP to P(04/6/6)

 前回は新しいファイル共有ソフトを開発して逮捕された人の話をした。しかし、データをコピーしたり、共有したりすることが悪いわけではない。著作権法に違反しない限り、データをみんなで共有しようというのはインターネットの基本的な考え方だ。

 ちなみに著作権は、決して有名アーティストだけのものではない。だれもが自分の著作物は著作権で守ってもらえる。だから友だちの書いた作文などを勝手にネット上で流すことも著作権法違反だ。それは法律違反という前に一つのマナーだよね。このマナーを守る限り、いろいろな人と同じデータを利用できることは便利だ。

 パソコン同士をつないでデータを交換する技術を「ピア・ツー・ピア(PtoP)技術」という。ピア(Peer)とは、「同輩、対等者」という意味で、パソコン同士が対等につながるということだ。

 実は、これがいままでのインターネットの世界を変えるかもしれないほどの技術なんだ。というのも今みんながホームページなどを見るときは、サーバーと呼ばれる高性能コンピュータに飛んでいってデータをもらってくる。他の人も同じサーバーに行くから混雑するし、大きなデータをやりとりすることができない。

 ところがPtoPなら無数にある適当なパソコンからコピーしてくるので、混雑もないし、大きなデータも送受信できる。その代わり多くの人がこのソフトを使い始めると、ネット全体の通信量が爆発的に増えるので、回線がパンクしてしまう問題もある。

 しかし、将来的に可能性ある技術なので、いま、大学や企業がいっしょになって、「SOBA(ソーバ)」というプロジェクトも進んでいる(すでに活動を終了)。これは、いろいろな人のパソコンをつないで、カメラや音声などを使い、まるでおしゃべりするようにコミュニケーションできる技術だ。

 次世代インターネットでは、いよいよそんな世界が実現するかもしれない。それを支えるのがPtoP技術なんだ。(KY)

投稿者 Naoaki Yano : 2005年09月10日 09:49

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